星河の覇皇
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第八十七部第二章 膠着状態に入りその四十七
「安心していい」
「それでは」
「そういうことでな、一日の時間は決まっている」
これはというのだ。
「二十四時間だ」
「基本の時間はそうですね」
「惑星によって違うが」
一日はである、その星の自転の時間によって一日も違うのだ」
「二十四時間とは限らない」
「ですが一日の時間はですね」
「二十四時間だ」
「そうなっていますね」
「そしてその二十四時間でだ」
それでというのだ。
「どう過ごすかだ」
「左様ですね」
「その中で睡眠をどうするか」
このことはというと。
「非常に重要な問題だが」
「それをおろそかにしますと」
「私も倒れた、やはりな」
「どうしても睡眠はですね」
「必要だ、だから今はな」
「休まれますね」
「そうする、一時間でもな」
その酸素タンクを使ってというのだ。
「休む様にする」
「そうされますか」
「私は元々三時間か四時間でだ」
それ位の睡眠時間でというのだ。
「やっていけたがな」
「短いですね」
「短いが」
人の平均から見ればというのだ。
「しかしだ」
「それ位でもですか」
「やっていけた、だが」
「それでもですね」
「やはり何日もまるで寝ないそれも激務が続けば」
「倒れると」
「そうなる、もう倒れる訳にはいかない」
倒れている間に戦線が大きく退いたことを思っての言葉だ、絶望していないがどう巻き返すかと考えて言っているのだ。
「だからな」
「休まれますか」
「そうもする、だからな」
「安心せよというのですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「貴官もな」
「それでは」
「ではまずはな」
「午前のご公務をですね」
「していく、戦争のことも含めてな」
こう言ってだった。
シャイターンは実際に政務を執っていっていった、それはアッディーンも同じで。
やはりオムダーマンの国政を乗艦で行っていた、そして言うのだった。
「国家元首が戦場に出る」
「そのことはですね」
「どうかと言われるのですね」
「今そうしていてだ」
閣僚達とモニターを通じて話しながら言った。
「考えた、国政を観ながら陣頭指揮というのはな」
「閣下はそれまでもされていましたが」
「それでもですね」
「それをされることは」
「何かとだ」
どうしてもというのだ。
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