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第83話「土星沖海戦」パート5

 
前書き
ネオ・代表O5−1です。第83話パート5となります。
どうぞ、ご覧ください。
 

 
 「〈ヤマト〉、白色彗星前方にワープアウト!」

 〈ヤマト〉だと? テレザート星へ任務の為に地球から旅立った、〈ヤマト〉か。確か、古代艦長代理が指揮を執っていたが、現在は同志土方宙将が指揮を執っている、あの…。

 いったい、何をしようとしているんだ?

 まさかだが、波動砲で挑むつもりか?…無理では??

 スヴェート砲艦隊と波動砲艦隊の総力結集してもなお、無力化されたのだ。

 「〈ヤマト〉、波動砲へのエネルギー収束を開始」

 「エネルギー収束率上昇…いえっ、こ、これは、異常上昇です! 通常の数倍の数値!」

 …む?、この数値、地球の最新鋭艦であるアンドロメダ級よりも大きく上回っている。いや、遥かにが正しいだろう。

 「報告。〈アンドロメダ〉、後部両舷の補助推進機関部に、ドレッドノート級2隻が接続。時間断層にて緊急修理に移るとのこと」

 「閣下。地球連邦政府大統領ニコラス・ベネットの声明が発表されております」

 地球連邦政府大統領ニコラス・ベネット、か。

 「そうか、…回線を開け」

 「はっ!」

 内容はやはり…。 

 『―――我々、地球人類は、侵略に膝を折るつもりは無い。3年前にも滅びの淵から這い上がってきた我々だ。地球人類は決して屈しない!我々は最後まで戦い続ける!自由と平和を守る為に、子供達の明日の為に!!』

 徹底抗戦をする声明であったか。当然だな、負ければ全てが失うのだから。

 「…ッ!〈ヤマト〉、《トランジット波動砲》発射体制を解除!」

 「な…ッ!?」

 なんだと!?

 「〈ヤマト〉、機関を停止した模様。重力傾斜に捕まりました!」 

 い、いったい何が…っ! 機関部の不調か? あるいは何者かが意図的に? 意図的であれば、それは許すまじ行為である。

 何はともあれ、呆然と見続けている訳にもいかない。このままでは、〈ヤマト〉は白色彗星に呑み込まれてしまう。

 そう思っていた時だった。〈アンタレス〉が〈ヤマト〉の救助に向かったのだ。

 頼んだぞ、〈アンタレス〉。あぁ、でも、念のため救助応援しよう。やって来るガトランティスの戦闘艦艇を追い払おう。


 〜〜〜10分後〜〜〜

 「〈アンタレス〉、重力傾斜の影響範囲外への退避を開始!」

 「〈ヤマト〉、彗星の中へと吸い込まれていきます!」

 なんてこった。

 「本艦も引きずり込まれつつあります!」

 「重力傾斜の影響圏外まで退避するんだ、急げ」

 「はっ!」

 〈アンタレス〉が〈アンドロメダ〉とすれ違う頃になり、ガトランティスの新たな動きが感知された。 

 「白色彗星内部にて新たな反応を検知、ガトランティスの増援と思われます。数およそ1万!」

 「…離脱を急げ」

 「はっ!」

 このガトランティス艦隊はおそらく、掃討の為の艦隊だろう。

 「―――スヴェート様より通信!」
 
 0号から?
 こんな時にいったい……フフフっ、あぁ、了解した、援軍を心待ちに待っている。 
 

 
後書き
さてさていかがだったでしょうか。至らないところもあるかと思いますが、温かい目で観ていただけると嬉しいです。ご意見、ご感想お待ちしております。次回もお楽しみに!
 
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