ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い
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第六話 決戦!宇宙人連合その一
決戦!宇宙人連合
「しかしだね」
補佐官が基地の中で言っていた。
「何でまたあんなとんでもない顔触れが集まったんだ」
「友好関係にあるとか」
「馬鹿言っちゃいかん」
そう秘書官を叱ってきた。何故かミライと隊長もそこにいる。
「あの連中に限ってそれはない」
「ないですか」
「絶対にない」
また秘書官に言う。
「そんなの見てみればわかるじゃないか」
「確かにね」
マリナがその言葉に頷く。
「あの顔触れはね」
「その通りだ」
補佐官はその言葉に突っ込みを入れてきた。
「しかも一人でも厄介だというのにだ」
「ガッツ星人ってあれだよな」
ジョージが珍しくその整ってはいる顔を曇らせていた。
「ウルトラマンセブン磔にした」
「ナックル星人もだぞ」
リュウもここで言う。
「確かよ」
「だから彼等は要注意です」
「じゃあバルタン星人は?」
コノミはテッペイにさらに尋ねてきた。
「あれもね。かなり」
テッペイは泣きそうな顔で答えてきた。
「メトロン星人もいるしねえ。かなり性質悪いよ、あれ」
「ミステラー星人は?」
「最悪」
テッペイはマリナの問いに答えた。
「カタン星人にファイアー星人もいるよな」
「何処をどうやったらあんなに性格が悪くなるのか不思議なんだよ」
またジョージに対して返した。
「じゃあ後の三人はどうなるんだよ」
「テンペラー、ヒッポリト、それでメフィラスですよね」
「ああ、やっぱりいい」
リュウは自分の言葉を取り下げてきた。
「名前聞くだけでわかる」
「そういうことです」
「何なんだね、全く」
補佐官は言っても仕方のないことをどうしても言うしかなかった。
「あんなにとんでもない奴等ばかり来て。一人ならともかく」
「まあ補佐官」
「おっ、隊長」
そこへやっと隊長のフォローが入ってきた。
「我々は我々のできることをしましょう」
にこりと笑ってこう言ってきた。
「我々のかね」
「そうですね。我々にできることはかなりあります」
総監代行も話に入ってきた。
「ここはやはり」
「どうするんですか?」
「彼等のことはウルトラマンに任せましょう」
「はい!」
何故かミライがここで強く答えてきた。
「わかりました」
「あれ、ミライ君」
しかしそれを聞いて秘書官が目を少し丸くしてきた。
「何で君がそこで答えるの?」
「あっ、それは」
「それでですね」
しかしここで隊長がまた言う。
「我々は市民の誘導とフォローに当たりましょう」
「戦わないのかね」
「ですからウルトラマンを信頼して」
「ううむ」
「そうですね」
いいタイミングで総監代行が言ってきた。
「ここは私達の出来る限りのことで」
「しかしそれはですな」
補佐官はそれでも言うのであった。彼も彼なりに必死に地球を守ろうと考えているのだ。
「やはり何というか」
「ウルトラマン達のサポートです」
また隊長が彼に囁く。
「それで充分です」
「それで地球を守れるのかね」
「ウルトラマンは負けません」
何故かここでまたミライが出て来た。その右手を強く握り締めている。
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