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神々の塔

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第八十一話 老子と孔子その三

「他にも色々宗教あるけどな」
「儒教は政治の学問でな」
「法家と同じやな」
「道教も入るが」
 政治の学問にというのだ。
「儒教はな」
「そっちの割合が強いな」
「学問それも政治的な」
「そやな」
「道教があってな」
 そうであってというのだ。
「中国の宗教はある」
「そう考えてええな」
「その道教の最高神の一柱がや」
「老子さんやな」
「今回の戦は元始天尊さんもいてはるが」
「老子さんもいてはるな」
「太上老君としてな」
 この立場でというのだ。
「いてはるわ」
「そやな」
「それで孔子さんもいてはるから」
「今回思うところ多いんやな」
「中国人としてな」
「老子さんは強い」 
 施は断言した。
「それこそお釈迦さん並にや」
「強いな」
「自分の女房は斉天大聖さんの如意棒でな」
「あの神霊さんとも戦ったな」
 中里は過去の戦の話もした。
「強かったわ」
「その斉天大聖さんはお釈迦さんの掌におった」
「そこから出られへんかったな」
「しかしな」
 それでもというのだ。
「老子さんはそのお釈迦さん並にや」
「強いな」
「やがてお釈迦さんとも戦うことになるが」
「老子さんもやな」
「ほんまに強い」
 こう言うのだった。
「そのことはや」
「自覚することやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「拳とか武器やなくてな」
「神霊さんとしての力がやな」
「ほんまな」
「段違いやな」
「中国の神霊さん達の中でもな」
「中国で広く信仰されてて」
「中華街でもな」
 そちらでもというのだ。
「同じなんや」
「そうやねんな」
「ああ、ただな」
 ここで施はこんなことを言った。
「一つおもろい話がある」
「何や?」
「関菩薩さんが天帝になってってや」
「ああ、道教で老子さんと同じくめっちゃ偉い神霊さんやな」
「そうなったともな」
「言われてるんやな」
「それだけ関菩薩さんが信仰されてるんや」
 中国人そして華僑の間でというのだ。
「この世界でもそうした話があるさかいな」
「それだけ関羽さんが人気あるってことやな」
「文武両道で義侠心がある」
「そうした神霊さんやからやな」
「それでや」
「そうした話も出てるんやな」
「そや」 
 まさにというのだ。 
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