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神々の塔

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第八十話 最強の天使その十一

「やっぱり」
「そやな、それでや」
「今回はやね」
「有効な戦術をな」
 敵に対してというのだ。
「増やしてく」
「そうするんやね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「メタトロンさんに勝つんや」
「最強の天使さんに」
「そうするで」
「よし、やろか」
 メルヴィルは不敵な笑みを浮かべて述べた。
「その戦術でな」
「確かに同じ戦術やとな」
 トウェインも言った。
「こっちも思考パターンが固まるからな」
「それはそれであかん」 
 施も否定した。
「やっぱり幾つでもないとな」
「そやな」
 羅は仲間達の言葉に頷いた。
「ほなリーの戦術でいこか」
「幸いあたい達の知恵袋は三人いるわ」
 アレンカールは今回の作戦の立案者であるリーだけでなく芥川とシェリルも見てそのうえで言った。
「それぞれ知恵を出してもらうわ」
「頼りにされて嬉しいが」
 リーはアレンカールの言葉に笑みを浮かべて応えた。
「こっちも同じや」
「あたい達を頼りにしてくれてるのね」
「戦闘力、術以外にな」
「頭もかしら」
「そや、私等だけやなくてや」
「あたい達もなのね」
「こうした時も政の時も知恵を出してくれるさかいな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「頼りにしてるんやな」
「わい等も」
「自分達三智星には及ばんが」
「それでもやねんな」
「そや、もっと言えば皆の知恵と知識をな」
 リーはメルヴィルとトウェイン、施と羅にも話した。
「頼りにしてるで、私等三人だけで何とかなるか」
「そうでもないか」
「四智星のうち三人がおっても」
「それでも不十分か」
「そやねんな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そやからこれからも頼りにしてるで」
「わかったわ」
「そう言ってくれるならな」
「それならや」
「期待に応えるわ」
「ほなそれで頼むで」 
 こう言ってだった。 
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