神々の塔
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第八十話 最強の天使その二
「天使さん達人攻撃してるさかいな」
「こっちの世界の黙示録でもな」
「そのことを見るとな」
「常に人を守ってくれるか」
「そうとは限らへん」
「そやな」
メルヴィルもまさにと応えた。
「そして優しいか」
「いつもな」
「そうとも限らへん」
「まさに神や」
最初にあるのはというのだ。
「そして神の御教えに従う」
「それが天使さん達でな」
「人にとって常に素晴らしい存在か」
「そうでもないわ」
「というかな」
トウェインは考える顔で話した。
「神霊さんは常に人を護ってくれるか」
「そうでもないな」
「この世のそれぞれを司ってはるが」
神霊達はというのだ。
「そやけどな。例えば火な」
「火がないと色々出来へんけどな」
「火を使って文明がはじまったとも言えるが」
「その火かてな」
「脅威になるしな」
「その火を司る神霊さん達もな」
その彼等もというのだ。
「必然的にな」
「脅威になるしな」
「結局神霊さんには神霊さんの考えがあるし」
「それで世界を護ってるし」
「常に人に優しいか」
「そうとも限らへんわ」
「人も世界の一部でな」
羅も言った。
「そうした意味で常に人を護っていても」
「その中で悪人は滅ぼすしな」
施が続いた。
「自然災害もあるし」
「ほんま常に護ってくれるか」
「そうやない」
「災害も災害で起こる必然性があるしな」
神霊達の考えでとだ、羅は施に話した。
「そうやしな」
「そやからキリスト教の天使さん達もな」
「常に我等の味方か」
「そうとも限らへん」
「そう考えるのが妥当やな」
「広い意味で世界そして人を護ってくれてても」
「神霊さん達の考えがあるさかいな」
こう言うのだった、そしてだった。
その中でだ、施はこうしたことを言った。
「荒ぶる神もいてはるしな」
「どの神界でもな」
「中国やと斉天大聖さんやな」
「まさに中国の荒ぶる神霊さんの代表やな」
西遊記で有名なこの神はというのだ。
「もう好き放題暴れて」
「人を巻き込むこともあるわ」
「そうした神霊さんもおる」
「世界を護ってくれても」
「神霊さんには神霊さんの考えがあって」
「常に人の味方で護ってくれるか」
「そして優しいか」
そうであるかというのだ。
「そうやない」
「自然と同じやな」
「災害みたいなこともある」
「それで攻撃して来ることもあるわ」
「戦うことかてな」
そうなることもというのだ。
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