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ハッピークローバー

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第百四十一話 楽園はなくてもその四

「鮫も多いし」
「あの辺り暑いからね」
「もう鮫がね」
 それこそというのだ。
「物凄く多いしね」
「下手に海に出ると危ないのよね」
「そうだからね」
「楽園じゃないのね」
「それであそこにいてもね」 
 そのキューバにというのだ。
「人は色々考えるし」
「楽園じゃないのね」
「日本もいい国にしても」
「災害多いし」
「皆あれこれ考えるてね」
 そうであってというのだ。
「悩んで苦しんで憂うから」
「それじゃあね」
「楽園じゃないよ」
 そうだというのだ。
「日本もね」
「そうよね、日本が楽園かって言われたら」 
 理虹もそれはと応えた。
「違うわね」
「楽園こんなに災害多くないよ」
「むしろないわね」
「天国でも桃源郷でもね」
「極楽でもね」
「こんな災害の多い国ないって」
 その様にというのだ。
「海外組の子皆言うしね」
「それ本当に言うわよね」
 理虹は餃子を一個食べてから頷いた、その餃子は程よく焼かれていて実に美味い、そのことも満足しつつ頷いたのだ。
「本当に」
「そうだよね」
「地震、台風、噴火、雷、大雨、大雪、津波、土砂崩れ、雪崩、竜巻、山火事、雷ってね」
「酒類だけじゃなくて起こる数もね」
「凄いのよね、その酷さもね」
「中でも地震と台風がね」
 この二つの災害がというのだ。
「壮絶でね」
「戦争より酷いことにもなるし」
「もう地震なんてね」
 この災害がというのだ。
「最悪だからね」
「何もかもが滅茶苦茶になるから」
「そんな大地震が結構な割合で起こるから」
「十年に一回は何処かで大地震起こるわね」
「数年じゃない?そんなところだから」
「楽園じゃないわね」
「そうだよ、こんな災害の多い国ないから」
 他にはというのだ。
「暮らしやすくていい国だと思うけれど」
「楽園じゃないわね」
「それでやっぱり日本にいても悩んだりするから」
「楽園じゃないわね」
「そうだよ、この世に楽園はないってね」
 古田は餃子を食べてから述べた。
「僕思うよ」
「結論としてはそうね」
「人の世にはね」
「楽園はないわね」
「北朝鮮なんか真逆だしね」
「地上の楽園って言っていて」
「この世の地獄だから」
 それこそというのだ。
「食べるものすらまともない」
「将軍様だけが贅沢してる」
「日本の防衛費位の国家予算でね」
 古田は自分が聞いた話をした、実際は多少多いか少ないかと考えつつ。 
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