スーパー戦隊総決戦
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第七話 重要な手掛かりその八
ホンゴブリンもだ。デカブルー、デカブレイクと戦いながら言うのであった。
「聖杯を手に入れてな!」
「どうするつもりだ!?」
「御前達また悪事に」
「違うな。俺達の国を作るんだよ!」
両手の拳を振り回して二人を倒しながらの言葉だ。
「俺達三兄弟も七本槍もダークシャドウも皆で楽しくやれる国をな!」
「それを何処に作るつもりだ」
「一体」
「何処だっていいんだよ」
それは何処でもいいというのである。場所については特にこだわりはないようだった。言いながらさらに二人に拳を振るう。二人は何とかそれをかわしながら戦っていた。その間にデカピンクがデカイエローの応援に向かっていた。
「それはな」
「人間の世界じゃないのか」
「それは」
「人間!?もう人間なんかに興味はあるか」
こう言うホンゴブリンだった。
「俺達は俺達で楽しくやれる国を作るんだよ」
「楽しい国をだと!?」
「御前達がか」
「そうだよ。聖杯の万能の力を使ってな」
手に入れられるかどうかは考えていなかった。
「今からな」
「じゃあ意地でも渡すものか」
「どっちにしろ手渡すつもりはないしね」
彼等にしてもそれはなのだった。どうしてもだった。
「しかしだとするとだ」
「今度は宇宙裁判所の話じゃないみたいですね」
デカブレイクは戦いの中でデカブルーに対して話した。
「窃盗の罪はありそうですけれど」
「しかしデリートの話でもないみたいだな」
デカブルーはこうも判断した。
「宇宙裁判所がどう言うかはわからないにしてもな」
「そうですね。しかしこれは」
「かえって厄介か?」
「厄介ですか」
「デリートされない相手なら倒すことはできない」
「じゃあ退けるしかありませんか」
デカブレイクの判断はそういうものだった。
「それだと」
「そうだね。それじゃあ」
「機会を見て宇宙裁判所のジャッジメントを仰ぐがな」
それはするというのである。
「しかし今はだ」
「退けるしかありませんか」
「この連中の罪は一度ジャッジメントされた」
最初の戦いの時である。
「しかし今はだ」
「そうですね。とりあえず犯罪行為は犯していませんね」
「確かに危険な相手だがな」
それははっきりと認識していた。
「だが。デリートはだ」
「できませんか」
「できそうにもないな。今は」
「わかりました」
「退ける」
そうするというのである。
「そうするぞ」
「ええ、それじゃあ」
こうして二人はホンゴブリンと戦い続ける。ブリッツと対しているのはデ化レッドとデカグリーンだった。ここでも二人であった。
「聖杯はここにはないのか」
「なければどうするつもりだってんだ!?」
「また破壊活動をするつもりか?」
「ふん、今更それが何になる」
不敵な言葉で返すブリッツだった。
「破壊だの虐殺だのはだ」
「違うってのか!?」
「それじゃあ一体」
「俺達は俺達の国を作る」
やはり彼もこう言うのだった。
「俺達の俺達による俺達の国をだ」
「国をだと!?」
「アリエナイザーの言葉じゃないね」
「俺達も変わった」
そして今度はこう言った。
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