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夢幻水滸伝

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第三百六十二話 戦のタイムリミットその十一

「働いてもらう」
「そうしていきますね」
「獣やモンスターもや」
 使役している彼等もというのだ。
「治療して復活させる」
「彼等もですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしていくで」
「粗末にしませんね」
「命もものもや」
 トウェインはオニールに真剣な顔で述べた。
「粗末にするもんやない」
「大事にしないとあきませんね」
「自分が粗末に扱われたら嫌やろ」
 自分の身になって考えろというのだ。
「そやろ」
「それならですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「その時はな」
「そやからですね」
「大事にするんや、何でも使い捨てにしたらな」
 そうすると、というと。
「しまいに誰も何もおらん様になるわ」
「そうしてどうにもならなくなりますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうなるさかいな」
「戦力は全て大事にしますね」
「勢力にあるもん全てな」
「そうしていきますね」
「部員にすぐに期待してへんとかいう顧問のとこで人が育つか」
 トウェインはオニールに問う様にして言った。
「果たして」
「その筈がないですね」
「例えば自分が暴力振るってや」
 日本の学校ではよくあることだ、顧問の教師が指導という名目で暴力を振るうのだ。そうしたことがまかり通るのが日本の教育なのだ。
「振るわれた生徒が来ん様になってな」
「そんなことを言えば」
「ほんまその時点でな」
 それこそというのだ。
「わかるもんはわかる」
「その教師はあかんと」
「生徒と使い捨ての道具としか見てへんとな」
 その様にというのだ。
「部活が強うなる、そうするとな」
「顧問の自分の株が上がる」
「そういう風にだけ考えててな」
 そうであってというのだ。
「ほんまな」
「生徒をですね」
「そうとしか見てへんからな」
「暴力を振るってですね」
「そのせいで来ん様になってもな」
「期待してへんですね」
「もうな」 
 それこそというのだ。 
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