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神々の塔

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第七十九話 最強の魔神達その一

                第七十九話  最強の魔神達
 次に戦う神霊達についてだ、綾乃は神殿の中を思わせるダンジョンを進みつつ仲間達に対して言った。
「今度はグリモワールの魔神さん達の最後やね」
「そや、天使長さんはまだメタトロンさん達がいてはるが」
 シェリルが答えた。
「魔神さん達はな」
「いよいよ最後やね」
「ベリアルさん、アスタロトさん、アスモデウスさんとな」
「めっちゃ有名な魔神さん達やね」
「ベールさんもおってな」
 そしてというのだ。
「グリモワールに乗ってへんが」
「それでも出て来るね」
「モルクさん、ルキフグスさん、ベルゼブブさんがな」
「ほんまメジャー中のメジャーやね」
「相手や、何かな」
 シェリルはここでこう言った。
「どんどん高位の神霊さん達と戦ってて」
「この塔も終わりが近いって思えるね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そう思えてきてるわ」
「そやね」
 綾乃も確かにと言葉を返した。
「そう思えて来たね」
「そやな」
「長い冒険も」
「いよいよ終わりや」
「そやね」
「しかしな」
 シェリルは綾乃に顔を向けて話した。
「あと少しでも終わってへん」
「まだやってるね」
「そやからな」
「気を抜いたらあかんね」
「都に戻るまでや」
 それまでというのだ。
「ほんまな」
「気を抜いたらあかんね」
「そや、気を抜いたらな」
 その時はというのだ。
「そこでや」
「失敗するね」
「そやからな」
「踏破して都に戻るまで」
「気を抜かん様にしよな」
「わかったわ、都に帰ったら太宰君達が待ってるね」
 綾乃はここで仲間達のことを思い出した。
「皆が」
「そやな、政はな」
「太宰君達がいてくれてるさかい」
「こっちの塔で踏破するまで相当な時間かかるけどな」
「外の世界やと一月位で」
「その一月の間な」
 それだけの間はというのだ。
「太宰達がやってくれてるわ」
「そやね」
「ほんま政は太宰や」 
 芥川は言い切った。
「特に内政全般はな」
「太宰君おってやね」
「国家の統治システムを整えて」
 そうしてというのだ。
「治安やインフラを整えてな」
「産業を発展させて経済も安定させる」
「そして貿易もな」
「全般やね」
「ほんま太宰がな」
 彼がというのだ。
「いてくれてな」
「力になってくれるね」
「そや」
 まさにというのだ。
「外交も出来るしな」
「そのことも大きいね」
「今外傷はカマンダがやってるが」
 コンゴの星の者である彼がというのだ。 
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