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ハッピークローバー

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第百四十話 ささやかなご馳走その二

「豆腐サラダにしたの」
「いいよね、お豆腐」
 伊東は笑顔で応えた。
「あっさりしていて食べやすくてね」
「お酒にも合ってね」
「最高だよね」
「だからお豆腐を入れたのよ」
 サラダにというのだ。
「それでドレッシングもかけたわ」
「和風じゃないね」
「イタリアンにしたの」
 ドレッシングはというのだ。
「こっちも美味しいから」
「豆腐サラダには」
「お豆腐はあっさりしているから」
 だからだというのだ。
「色々なお料理に出来るし」
「イタリアンのドレッシングにも合うんだ」
「そうなの、前にそうして食べたけれど」 
 豆腐サラダにドレッシングをかけてというのだ、留奈は伊東に対してにこにこと笑いながら話をした。
「いいから。食べてみて」
「お酒と一緒にだね」
「あとジャガイモはね」 
 この野菜はというと。
「ベーコンあったから」
「ベーコンと一緒に炒めたんだね」
「それでジャーマンポテトにしたから」
「そちらも食べればいいね」
「そうよ」
 伊東にここでも笑顔で話した。
「そうしましょう」
「二人で」
「楽しくね」
 笑顔で話してそうしてだった。
 伊東はイタリアンドレッシングをかけた豆腐サラダを食べた、レタスヤセロリ、トマトと豆腐にそのドレッシングがかけられていて。
 それを食べてだ、彼は明るい笑顔になって言った。
「あっ、確かに」
「美味しいでしょ」
「ドレシングがかかったお野菜も美味しいし」 
 笑顔で自分を見る留奈に答えた。
「お豆腐もね」
「お豆腐って本当に何にでも合うのよ」
「ドレッシングにもだね」
「イタリアンのね」
「お醤油やぽん酢だけじゃないね」
「お酢でしょ、ぽん酢は」
「ああ、ドレッシングにもお酢使うし」
「勿論オイルにも合うしね」
 豆腐はというのだ。
「だからドレッシングもよ」
「合うんだ」
「サラダ自体にもね」
「それでおつまみにも合うんだね」
「そうなのよ、お豆腐本当にいいわ」
 留奈自身その豆腐、サラダの中のそれを食べつつ言った。
「何にでもあって栄養あるし」
「お酒にも合うから」
「いいんだよね」
「どんなお料理にも出来るし」
「サラダに冷奴に」
「お鍋にも入れられて」
「お味噌汁にもね」
 留奈はこちらの料理にもと話した。
「中華料理でも使うし」
「麻婆豆腐とか」
「煮ても焼いてもよくて」
「うちこの前ステーキにしたよ」
 伊東は豆腐を食べつつ話した。
「これもね」
「美味しいわよね」
「ああ、留奈ちゃんも豆腐のステーキ食べたことあるんだ」
「決行するのよ」
「そうなんだ」
「うちはね、家族皆お豆腐好きだから」 
 それでというのだ。 
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