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夢幻水滸伝

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第三百六十二話 戦のタイムリミットその三

「剣はあまりや」
「使わへんことですね」
「槍や」
 この武器だというのだ。
「主に使うのはな」
「槍の方がリーチがあるので」 
 ミニーが応えた。
「それで、ですね」
「そや、それでや」 
 その通りだとだ、トウェインは答えた。
「槍をや」
「主に使うことですね」
「獣やモンスターと戦う時は剣を使うことが多いが」
「間合いが近くなりやすいので」
「相手が襲ってきてな」
「そやから剣ですね」
「しかし軍と軍の戦やとな」
 この戦の時はというのだ。
「お互い遠距離から攻めようとする」
「アウトレンジで」
「それでや」
「剣より槍ですね」
「それを使ってな」
 そうしてというのだ。
「極論すれば敵を近寄せんかったらええ」
「槍を突き出して」
「そや、そこでな」
「弓や術、銃で攻めますね」
「そうしたらええ」
 こう話した。
「要は敵を倒すことやからな」
「そうしてええですね」
「そや、剣よりもな」
「槍ですね」
「それを使ってな」
 そうしてというのだ。
「戦うことや」
「それが大事ですね」
「そしてな」
 トウェインはさらに言った。
「戦うで、兎に角今はな」
「隙を見ることですね」
「敵のな、我慢することもや」
 それもというのだ。
「戦やからな」
「それで、ですね」
「今はな」
「待つことですね」
「それも戦や、そしてこっちもや」
「隙を見せない」
「そや」 
 絶対にというのだ。
「そこは常にや」
「チェックして」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「戦ってくで」
「わかりました」
 ミニーは強い声で答えた。
「それでは」
「こうした時はな」
「隙を見せた方が負けますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「相手の隙を伺って」
「こっちの隙は見せへん」
「そうして戦うで、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「今は腰を据えてな」
「焦らへんことですね」
「敵が隙を見せへんって焦ったらな」
「そこに隙が出来ますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「今はですね」
「焦らん、何度言うても焦る奴がおったら」
 そうであるならというのだ。 
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