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金木犀の許嫁

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第三十一話 不倫をする位ならその七

「こちらもいいですね」
「美味しいね」
「はい」
 兄に笑顔で答えた。
「本当に串カツは色々ありますね」
「それでこのお店食べ放題だから」
「最高ですね」
「確かにね」 
 佐京は微笑んで牛肉の串カツを食べて応えた。
「何でも具に出来るから」
「ほぼ万能ですね」
「お野菜も揚げられるし」
 今度は玉葱を揚げて言った。
「いいね」
「私おくらが好きで」
 見れば白華は実際に今はそれを揚げている。
「これから食べます」
「そうするんだ」
「お野菜も食べないと」
「栄養バランス悪いからね」
「勿論茸も」
「食べようね」
「エリンギ食べます」
 この茸をというのだ。
「そうします」
「後で」
「そちらも」
「俺もそうするよ」
「兄さん茸好きですし」
「お野菜や魚介類も好きで」
「茸もですね」
 こう兄に言った。
「お好きで」
「食べるよ、あとね」
「あと?」
「このお店具にたい焼きもあるね」
「小さな」
「最後、デザートにね」
「揚げて食べますか」
「甘い串カツもね」
 ウィンナーそれも所謂たこさんウィンナーのそれを揚げて食べる、そのうえで妹に対して話すのだった。
「いいよね」
「面白い発想ですね」
「それをね」 
 まさにというのだ。
「食べるよ」
「デザートに。私はデザートは」
 デザートの話になりだ、白華は笑って話した。
「フォンデュにします」
「チョコレートフォンデュだね」
「このお店のもう一つの売りですね」
「串カツのバイキングもいいけれど」
「チョコレートフォンデュもですよね」
「いつもあってね」
 佐京もチョコレートフォンデュについて話した。
「色々なスイーツをコーティング出来て」
「いいですね」
「じゃあ俺はフォンデュも」
「召し上がられますね」
「そうするよ」
「そうですか」
「そう、そして」
 それでというのだった。
「楽しむよ」
「チョコレートいいですよね」
「そちらも好きだから」
「そうよね」
 夜空は佐京と白華の話を聞いて話に入ってきた、そうして普通のソーセージの串カツを食べてから言った。
「佐京君たい焼き好きで」
「チョコレートもね」
「好きよね」
「甘いもの好きだから」
「どちらも好きね」
「うん、何でもね」
 それこそというのだ。 
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