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神々の塔

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第七十八話 光の神その十一

「そやからな」
「頭使って戦ってるね」
「そして力を合わせてな」
「そやね」
「そうしてこの塔をここまで進んできたし」
 そうであってというのだ。
「今回もな」
「そうして戦うね」
「そうするで、ほな今からな」
「闇の属性を備えて」
「戦うで」
 こう言ってだった。
 芥川は仲間達に闇属性を備える様に言った、全員即座に頷き武器や術に闇の属性を備えさせて戦った。神具達のブレスも闇のものを使わせてだった。
 アフラ=マツダと戦った。そうして全員満身創痍になりながらも何とか光の神に勝った。そうするとだった。
 アフラ=マツダは笑ってだ、一行に言った。
「よく私を倒した、ではだ」
「上の階に行ってええですね」
「そうするのだ、このままいけばだ」
 まさにというのだ。
「必ず踏破出来る」
「そうですか」
「私を倒したのだからな」 
 それだけの力があるからだというのだ。
「必ずだ」
「踏破出来ますか」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「この世界を救うのだ」
「そうさせてもらいます」
 綾乃は一行を代表して答えた。
「是非」
「この世界を頼んだ、尚だ」
「尚?」
「この塔に来て我等の試練を受ける者は少ない」
「そうなのですか」
「何万階もありだ」
 そうであってというのだ。
「しかも多くの神霊達と戦い一階一階が迷宮でだ」
「獣やモンスターも出ますね」
「それぞれの神霊に仕えている者達もな」
「そやからですね」
「だからだ」
 その為にというのだ。
「あまりにも困難だからな」
「それが見てわかるので」
「挑む者は少ない」
「そうなんですね」
「この世界が出来てから数少ない」
 そうであるというのだ。
「実にな」
「そうなんですね」
「また我欲のみで挑んだ者はだ」
「どうなりました?」
「誰一人として踏破していない」
 そうだというのだ。
「これがな」
「そうですか」
「世の中我欲が強い者もいるな」
「はい、そうした人も」
「中には我欲ばかりでだ」
 そうであってというのだ。
「まさに己のことしか考えず」
「私利私欲のみで」
「それこそ他の者がどうなってもいい」
「国でもですね」
「そうした見下げ果てた輩もいるが」
「そうした人も挑んでます?」
「そうした輩は一人も踏破していない」
 そうだというのだ。
「我等は試練ではなくだ」
「そうした人には」
「成敗を与えているからな」
「力を与えたらあきませんか」
「そうした輩は既に怪物になっている」
「エゴの怪物ですか」
「それになっているからな」
 だからだというのだ。 
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