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夢幻水滸伝

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第三百六十一話 戦の期限その五

「ここは地中深く穴を掘ってな」
「そうして敵の後方に進みますか」
「そうしよか、いやこれは」
 トウェインはすぐにそうして攻めた場合について述べた。
「無理か」
「敵の戦線の前には川もあります」
 ガーランドが言ってきた。
「その川が天然の水堀になっていて」
「わい等の進軍を邪魔しててな」
「そのうえで、です」
「地中から攻めにくくもしてるな」
「そうです、それこそです」  
 ガーランドはさらに話した。
「ジェーンちゃんやないとです」
「その攻め方は出来へんな」
「そうかと」
「そやな、あの娘の神具土竜爪やったらな」
「瞬く間に地中を進めます」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「我が軍の戦線を下から進み」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「後方に出て攻める」
「そうした戦術が可能です」
「それやってくるな」
 即座にだ、トウェインは確信を以て言った。
「明日にでも」
「ジェーンちゃんを用いて」
「そうしてな、そやからな」
「地中からの戦術にも対抗しますか」
「そうしよか、地中を進んで攻める時一番弱いのはや」 
 その時はというと。
「地上に出た時や」
「まさにその時ですね」
「そや、顔を出した瞬間がな」 
「一番弱いですね」
「モグラ叩きの要領でな」 
 それでというのだ。
「攻められる、出て来るポイントがわかれば」
「そこで待っていて」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「そこで待って顔が出た瞬間にや」
「叩けばええですね」
「そや、それでや」
 トウェインは己の言葉をさらに続けた。
「ジェーンちゃんの姿が見えんかったらな」
「その時にですね」
「こっちも星のモンを送る、幾ら地中を進んでもな」
 そうしてもというのだ。
「わかるしな」
「土属性で地中を進める獣やモンスターならですね」
 エリカが言ってきた。
「それならですね」
「そや、地中を哨戒してな」
「気付きますね」
「そやからそうした獣やモンスターを地中に放って」
 そうしてというのだ。
「監視しよな、そして出て来た時をな」
「叩きますね」
「こっちの監視に気付いてや」
 トウェインはその場合についても話した。
「引き返したらな」
「それでええですね」
「そや」
 それならというのだ。
「それでな」
「敵の攻撃を封じたので」
「それでな、ほな今すぐにでもな」
「地中にもですね」
「見張りを置くで」
 地上や海上それに空でそうしている様にというのだ。 
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