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おぢばにおかえり

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第八十二話 三人でのひのきしんその十九

「余計にです」
「悪質よね」
「それはね」
「どうしたものかと思いまして」
 それで、です。
「今回です」
「美樹ちゃんと回廊ひのきしんね」
「ちっちも入れて」
「あれでひのきしんする人は認めるんです」
 新一君はです。
「ですから」
「三人でして」
「美樹ちゃんをわかってもらうのね」
「さもないと誰にとってもよくないですから」
 先輩にとっても新一君にとってもです。
「今回決まってよかったです」
「美樹ちゃんひのきしん真面目だしね」
 佐野先輩が言われました。
「もう本当にね」
「いさんで、ですよね」
「そうするからね」
「だからいいと思いまして。新一君も」
 あの子もです。
「ひのきしんは真面目なんで」
「その二人が一緒にしたら」
「きっと新一君もわかるので」
 このことを確信しているからです。
「楽しみにしています」
「それじゃあね」
「いい結果になることを期待してるわね」
「最低でもです」
 切実に思っています。
「新一君が多少ましになってくれれば」
「美樹ちゃんを嫌うことが」
「そのことがよね」
「新一君の癖性分自体もよくなってくれたら」 
「そのこと自体もなのね」
「ちっち考えてるのね」
「そうなんです」
 それも心からです。
「それで今回そうさせてもらいました」
「その努力実るわよ」
「いい種になるからね」
 先輩達は私に言ってくれました。 
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