| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十二話 三人でのひのきしんその十八

「色々おかしな人に出会って」
「そうした人達と何かとあって」
「その結果みたいね」
「そうだと思います」
「いい人にも出会ってるわよね」
「悪い人ばかりじゃなくて」
「いい人達は物凄く褒めるんです」 
 悪いことなんて絶対に言わないです。
「滅茶苦茶親切で」
「好き嫌いが本当に分かれる子ってことね」
「要するにそうよね」
「そうなんです、好きか嫌いかしかなくて」
 ものの見方がです。
「それも大好きか大嫌いです」
「好き嫌いが激しくて極端で」
「どっちも徹底的なのね」
「何か父方のお祖母さん親戚中から追い出したくて」
 物凄い憎しみを感じる顔で言っていたことがありました。
「機会があると親戚のお家回ってあることないこと言い回ってその人の嫌いな大蒜も置いていってるそうで」
「いや、それって」
「もう底意地悪いなんてものじゃないわよ」
 先輩達も唖然でした。
「私達や美樹ちゃんに対してだけじゃなくて」
「親戚の人達にもなのね」
「そうみたいです、どうにかしたいです」
 私の偽らざる本音です。
「新一君のそうした癖性分は」
「好きな人は大切にしてもね」
「嫌いだとそこまでするのは」
「嫌いだと本当に何しても平気な子なのね」
「どれだけ陰湿で卑怯なことしても」
「それも笑ってするんで」
 新一君曰く嫌いな相手に何を言っても何をしても平気だそうです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧