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夢幻水滸伝

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第三百六十話 台風の如くその七

「守りを固めたうえで」
「こちらに来ました」
「そうですね」
「高射砲はただ航空機や飛兵を撃つだけやないです」
「水平に撃ってもよし」
「そうです、そうしてもです」 
 ボームに対して話した。
「この通りです」
「強力な武器になりますね」
「そうしてです」
「防いでいますね」
「そうです、戦線はこのまま守ります」
「そして貴方はですね」
「貴方と戦い止めます」
 そうするというのだ。
「これより」
「そうですか、ほなワテクシはです」
「その私を倒し」
「戦線を突破します」
「そうですね」
「では行きます」
「迎え撃ちます」
 お互い不敵に笑ってだった。
 ウルリクルミと召喚した精霊達で一騎打ちとなった、二人の戦いも行われていた。
 それは海も同じでホーソーンは予備戦力を投入してエリカが率いる西側の水軍に対して攻撃を仕掛けていたが。
「どうもな」
「防がれていますね」
「我々の攻撃が」
「エリカちゃんもやるわ」
 ホーソーンは旗艦である戦艦の艦橋で将兵達に述べた。
「ほんまな」
「水軍ならホーソーン様ですが」
「バイキングですし」
「水軍を使う特技も多くお持ちで」
「それぞれのレベルも高いので」
「そやけどな」
 それでもというのだ。
「エリカちゃんもな」
「中々以上にですね」
「水軍指揮に秀でていますね」
「左様ですね」
「陸と水の戦はそれぞれちゃう」
 ホーソーンはこのことを指摘した。
「陸戦の指揮官が常に水戦でも優秀か」
「そうとも限らないですね」
「何かと勝手が違うので」
「それで、ですね」
「そや、それでわいはバイキングで陸戦も出来るが」
「水戦もですね」
「それも出来ますね」
 将兵達も述べた。
「そうですね」
「それは確かですね」
「そやけどな」
 それでもといいうのだ。
「エリカちゃんもな」
「出来ていますね」
「水戦のスキルも多くお持ちで」
「それで、ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「中々ですね」
「優勢となりませんね」
「我々が攻めても」
「そや」
 どうにもという顔でだ、ホーソーンは応えた。
「ほんまな」
「しかと守りを固めてです」
「我々の攻撃を防いでいますね」
「艦隊の動きもいいですし」
「航空機も然りです」
「これではな」
 ホーソーンは将兵達に難しい顔で話した。 
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