星河の覇皇
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第八十七部第一章 シャイターンの復活その四十二
「卿等に集まってもらった」
「左様ですね」
「今度のレセプションのことですね」
「マウリア軍を招いたうえでの」
「そのことで、ですね」
「今話そう」
会議の場をもうけてというのだ。
「そうしよう」
「はい、それでは」
「会議をしましょう」
「どういったレセプションにするか」
「そのことを」
「何でもない様なものだが」
それでもとだ、大佐は言った。
「しかしな」
「それが軍隊ですね」
「何でもないことでも会議を行う」
「そして話して決める」
「士官達がそうする」
「そうしたものですね」
「上意下達の組織だが」
それでもというのだ。
「しかしだ」
「それもまた軍隊ですね」
「何にでも会議を開くことが」
「そのこともですね」
「軍隊ですね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「今回もな」
「はい、会議を開きましょう」
「そのレセプションにおいても」
「会議で話しましょう」
「そうしましょう」
「その様にな、そしてだ」
大佐はさらに言った。
「そのレセプションだが」
「観戦の為の艦艇を提供してくれているので」
「そのお礼のものですね」
「あの方々をお招きした」
「そうしたものなのですね」
「そのレセプションは」
「そのことを踏まえたうえでだ」
それでというのだ。
「開くが」
「マウリア側は完全なゲストです」
「ホスト役は我々です」
「要点はマウリア側にどうお礼を返すか」
「そして喜んでもらうか」
「そのことが重要ですね」
「今回はな」
今回のレセプションはというのだ。
「そうだ」
「左様ですね」
「ではどういったものにするか」
「マウリア側が喜ぶ様な」
「その様なものにするか」
「これはだ」
まさにと言うのだった。
「どちらかだ」
「どちらかといいますと」
「マウリアの様式で行うか」
「若しくは我々の様式で行うか」
「それが問題ですね」
「まさに」
「だからだ」
それでというのだ。
「それだがどちらがいいか」
「今艦内は完全にマウリアです」
「マウリアの艦の中だけあって」
「我々は我々の文化の中にいますか」
「その生活は」
「しかし艦の他の部分はです」
エウロパの者達が借りてそこにいる場所以外はというのだ。
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