神々の塔
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第七十六話 大天使その八
「まず周りがな」
「よお思わんな」
「いじめで囃す奴も同じやが」
そのいじめを行う輩と同罪だというのだ。
「見て見ぬ振りをする人も見てる」
「それでよお思わんな」
「そしてや」
それと共にというのだ。
「嫌う、それで周りからや」
「孤立してくな」
「嫌いな奴と喜んで付き合うか」
「そんな筈ないな」
「何も言わんでもな」
口ではというのだ。
「内心嫌ってな」
「それが残るな」
「そしてや」
「悪いもんが来るな」
「善悪も寂しがりやしな」
金の様にというのだ、そうした法なぞないがそれでも物事はそうした法則が神仏によって定められているのだろう。
「来るんや」
「そしてそれが災いになるな」
「因果と共にな」
「そうしたことにもなるな」
「そやからストレスが溜まったら」
その時はというと。
「スポーツなり読書なり勉強なりな」
「そういうので発散するんやな」
「芸術とかな、そしてな」
「ストレスを発散させて」
「己を高めるんや、家に犬か猫がおったら」
そうであるならというのだ。
「一緒に楽しく遊ぶんや」
「それで癒されてやな」
「ストレスを発散させることや」
「ええことをしてやな」
「ヒーリングや」
シェリルも言って来た。
「アニマルヒーリングや」
「リーが今言ったのはな」
「そや、それで他のこともな」
「ヒーリングやな」
「ストレスが溜まっていじめなんかしたらや」
「絶対にあかんな」
「八つ当たりもや」
これもというのだ。
「あかん、マルティン=ボルマンはな」
「ヒトラーの腰巾着やな」
「ヒトラーに取り入る為にな」
そして自分が権力を持つ為にだ。
「必死にや」
「ヒトラーに諂ったな」
「己を曲げて押し殺して」
権力を得る為にだ。
「ストレスを溜めてた」
「それで部下にも当たってたな」
「そやったわ」
「あいつはそうした奴やったな」
「そうなるとな」
「ほんまあかんな」
「そやからボルマンを好きなモンはおらんかった」
彼を知る者でだ。
「ナチスの高官は誰もがや」
「何とか排除しようとしてたな」
「害にしかなってへんかったからな」
それ故にというのだ。
「それでや」
「排除しようとしたな」
「出来んかったが」
ヒトラーが自殺するまでだ。
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