神々の塔
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第七十六話 大天使その七
「そうなるわ」
「そやな」
「そしてその趙高はさらにや」
「悪事の限りを尽くしたさかいな」
「李斯さんより遥かにな」
「それでや」
その結果というのだ。
「誅殺された」
「やはり一族郎党な」
「そうなった、因果応報とや」
「悪いもんはな」
「悪事を続けてるとな」
「来るな」
「魔は来ん場合もあるかも知れんが」
それでもというのだ。
「因果はな」
「絶対に来るな」
「それはな」
「悪意は自分を滅ぼす」
「そういうことやな」
「悪意を思う存分出して好かれる筈がなく」
リーが話した。
「そしてや」
「嫌われてな」
「周りに誰もおらん様になる」
「そしていざという時は」
「誰も助けへんわ」
「そうなるな」
「そやから悪意はな」
そう呼ばれる感情はというのだ。
「出さん、もっと言えばな」
「持たんことやな」
「そや、心を確かにしてな」
「それでやな」
「ストレスが溜まるなら」
リーはそうした場合についても話した。
「悪いことやなくてな」
「他のことでやな」
「ストレスを発散させることや」
「そうやな」
「性格悪い奴は意地悪をした奴から嫌われて」
「それを見た周りのモンからも嫌われる」
「人を呪わば穴二つと言うが」
リーはこの言葉も出して中里に話した。
「悪いことをしてもな」
「穴二つやな」
「そういうことや」
「そやな」
中里も確かにと頷いた。
「ほんまな」
「その通りやな」
「ああ」
また頷いて応えた。
「そやな」
「そや、私達もな」
「悪意はやな」
「出来る限りや」
「持たんことやな」
「そして持っても」
そうなってもというのだ。
「出さんでな」
「ええ方向で発散することやな」
「そや」
そうすべきだというのだ。
「そこで悪いことに走るとな」
「余計に悪いことになるな」
「例えばや」
リーは中里に一呼吸置いてから話した。
「家で何かあって学校でや」
「悪いことするんやな」
「いじめとかしたらな」
そうした場合はというと。
「ほんまな」
「余計に悪いことになるな」
「こんな卑劣で醜いことしたらな」
いじめの様な行為をというのだ。
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