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夢幻水滸伝

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第三百五十九話 開戦の宣言その九

 目の前にサンダーバードに乗るトウェインを観てだ、彼に言った。
「流石と言っとくわ」
「わいの戦ぶりはか」
「ああ、流石神星や」
 こう言うのだった。
「そしてその中で武に秀でた六将星や」
「それは自分もやな」
「お互い同じやな」
「ああ、そう言う自分もすぐに来るとはな」
 今度はトウェインが言った、二人共神具の上に立って乗っていて空で対峙している。視線と視線ヴがぶつかり合っている。
「見事や」
「当然のことや、すぐに動かんとな」
「負けるって言うんやな」
「そや、それでや」
 それ故にというのだ。
「わしは来た」
「軍の主力とそっちの星のモンの殆どを連れてやな」
「そうしてきた、これで防ぐで」
「わいの攻勢をやな」
「そや、突破できるもんなら突破してみい」
 右手にタスラム、左手にブリューナクを持ち言った。
「わし等をな」
「やったるわ、そして勝つのはな」
「自分等っていうんやな」
「そや、この攻撃受けてみい」
 この言葉と共にだった。
 トウェインの後ろに何百もの戦闘機が来た、トウェインは彼等を率いて空での攻勢に罹った。それに対して。
 メルヴィルもだ、自分の後ろにやはり何百もの戦闘機が来たのを受けて言った。
「迎え撃つで」
「わかりました」
「指揮をお願いします」
「我々全体の」
「任せるんや」
 戦闘機のパイロット達に応えてだった。
 メルヴィルは彼等を指揮してトウェインが指揮する戦闘機隊との空中戦に入った、両軍合わせて千機以上の戦闘機達が激しいドッグファイトに入った。 
 その空中戦を観てだ、セリューは言った。
「あの空中戦私達が勝てばっす」
「はい、敵の空軍を退けられます」
 共に戦い指揮を執るフォークナーが応えた、前方に激しい炎を出してそうして敵軍を攻撃しつつそうした。
「おそらく敵軍は空挺部隊を用います」
「そうっすね」
「空挺部隊を用いて」
 己の神具であるサラマンダーを火炎放射器それも極め広範囲かつ長射程のそれの様に用いつつ言うのだった。
「私達の後方に降下して」
「後方を脅かすっすね」
「そうしてきます」
「そうっすね」
「そやからです」
「この航空戦がどうかっすね」
「それ次第です」
「今のところ互角っすが」
「今ホイットマン君が参戦しました」
 見れば空に彼が来た。
「ホワイトバファローに乗って」
「これは危ういっすね」
「はい、ですから」
 フォークナーはそれでと応えた。
「ここはです」
「誰か星の人が必要っすね」
「彼と戦う」
「では私が行くっす」 
 セリューは微笑み敬礼をして言った。 
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