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夢幻水滸伝

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第三百五十九話 開戦の宣言その四

 食事に入った、トウェインはレーションのコンビーフを食べつつ仲間達に言った。
「初日は互角か」
「そうですね」 
 ミニーがまさにと答えた。
「両軍陣地は揺るがず」
「損害も同じ位やしな」
「そうですさかい」
 ミニーはザワークラフトを食べつつ応えた。
「互角と言ってです」
「ええな」
「そう、そやけど明日は」
「そや、今日よりもな」
「攻めていきますね」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「絶対にや」
「勝ちますね」
「そうするで」
「ほな明日はどうして攻めますか」
「敵の布陣はわかってる」
 メルヴィル達の軍勢のそれはというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「明日になるが」
「攻勢を仕掛けますか」
「そうするで、今日は互角やったが」
「明日はちゃいますね」
「攻めんと勝てん時もあるな」
 トウェインはコンビーフをさらに食べつつ言った。
「それがや」
「今ですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「明日からはな」
「攻めていきますか」
「それで今夜はな」
「寝ますね」
 スタインベックが言ってきた。
「たっぷりと食べた後で」
「そや、英気を養う」
「夜襲はしませんね」
「夜襲をするだけの体力は今はない」 
 軍にというのだ。
「そやからな」
「今夜は休む」
「休むのも戦のうちやろ」
「はい」
 スタインベックはその通りだと答えた、そうしてトマトの缶詰を開けてその中のトマトをフォークで取って口に入れた。
「英気を養わずしてです」
「戦は出来へんわ」
「そやからですね」
「休むこともしてな」
 そうもしてというのだ。
「そしてや」
「戦いますね」
「それでや」
「今夜は休む」
「当直の者以外はな」
「見張りはしっかり置きますね」
「用心でな」
 その為にというのだ。
「やっぱりな」
「こうした状況でも必要ですね」
「疲れていてもな」
 激しい戦の後でというのだ。
「そうすべきや、それでや」
「当直の者達に見張らせる」
「そうする、哨戒もや」
「怠りませんね」
「メルヴィル達もアホやない」
 トウェインは確かな顔と声で言い切った。
「そやからな」
「油断しますと」
「即座にや」 
 今度はピクルスを食べてガーランドに答えた。 
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