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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その二十八

 見れば士官も下士官も兵も同じ食堂で食べている、その食事は肉に魚、野菜や果物がふんだんにあるものだった。
 そして主食のパンもかなりの量だ、艦長はそのパンを食べつつ共に食べている士官の一人に対して言った。
「今日も美味いな」
「はい、今日の食事もです」
「実に美味です」
「そしてこうしてですね」
「食事を楽しめてですね」
「有り難い」
 艦長は笑顔で述べた。
「実にな、それでティムール軍に同行している艦艇だが」
「はい、先程の連絡ですが」
「動きが変わりまして」
「艦首を返したとか」
「これまでは撤退していましたが」
「それが急にか」
 艦長は士官達の言葉を受けて述べた。
「反転してか」
「戦闘体制に入ったとか」
「またサマルカンドで予備役の人員全てに召集がかかり」
「兵が集められるとか」
「そうした話が出ています」
「そうか、動きがだ」
 それがとだ、艦長は述べた。
「出て来ているな」
「観戦武官の方もそう言っていて」
「国防省に報告をあげているそうです」
「もう既に」
「その様に動いたとか」
「そうか、まあ我々の仕事はだ」
 艦長は自分が長を務める艦艇のことを考えつつ述べた。
「彼等を安全を保証してな」
「そうして観戦してもらい」
「そのうえで、ですね」
「国防省に報告してもらう」
「それが役目ですね」
「そうだ、戦闘になってもだ」
 それでもというのだ。
「安全かつ戦場をよく観察出来る場所にあってだ」
「そこからですね」
「観戦をしてもらい」
「そして報告をしてもらう」
「その様にしますね」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「我々はだ」
「はい、それではですね」
「観戦武官の人達に安全を保証し」
「このまま進んでいきますね」
「その様にしていきますね」
「これからも」
「そうする、ただどうもな」
 艦長は難しい顔でこうも言った。
「マウリア軍の艦艇にはな」
「エウロパ軍ですか」
「連中もいますか」
「その様ですか」
「乗艦している情報部から話を聞くとな」
 すると、というのだ。 
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