星河の覇皇
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第八十七部第一章 シャイターンの復活その二十五
「是非な、ではな」
「はい、これよりですね」
「将兵達に普通の食事を摂らせますね」
「そうしますね」
「そうする、私も自室で摂る」
こう言ってだった。
アッディーンは自室に戻ってそうしてそこで政務の合間に食事を摂った。そしてその頃ある巡洋艦の食堂では。
兵士達が食事を摂っていた、彼等はマトンを香辛料で焼いたものや野菜や鶏肉のポタージュそれに野菜を炒めたものを食べていた。
その中である兵士が言った。
「やっぱり厨房で作ったものだよな」
「ああ、そっちの方が美味いよな」
同僚の兵士向かい側の席にいる者が応えた。
「本当に」
「そうだよな」
「レーションはな」
「本当に食えればでな」
「それでよくてな」
それでというのだ。
「食ってもな」
「まずくてな」
「我慢して食ってるな」
「前より美味くなったって聞いてるけれどな」
「それでもな」
食うにはというのだ。
「やっぱりな」
「味気なくてな」
「まずくてな」
「調味料あって食える位で」
「もっと美味くして欲しいな」
「どうもな」
「栄養はあるっていっても」
それでもというのだ。
「やっぱり美味いの食いたいぜ」
「本当にそうだよな」
「全くだぜ」
二人でこう話した、そしてだった。
最初に話した兵士はここでデザートのオレンジを見て同僚に言った。
「果物だってあるしな」
「お前果物好きだしな」
「ああ、だからな」
「こうして果物が食えてか」
「余計にな」
「嬉しいんだな」
「ああ、レーションの果物ってな」
それがどういったことかも話した。
「ドライだったり冷凍だったりな」
「冷凍は解凍したらいいだろ」
「いや、解凍しても味がな」
「よくないか」
「俺はそう思うんだよ」
こう同僚に話した。
「他の人は変わらないって言うけれどな」
「それでもか」
「俺としてはな」
「冷凍の果物はか」
「違うってな」
その様にというのだ。
「思うんだよ」
「そうなんだな」
「ああ、だからこうしてな」
「普通の果物を食えるからか」
「尚更な」
こう同量に話した。
「嬉しいぜ」
「そうなんだな」
「兎に角レーションよりもな」
「こうした普通の食事だな」
「それが一番だな」
「それは言えるな、メニューも」
これもというのだ。
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