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神々の塔

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第七十五話 焦る気持ちその三

「それこそな」
「関わったらあかんな」
「もうずっと焦り倒して不誠実を極めて」 
 そうであってというのだ。
「最後はどえらいことやらかして」
「破滅するわ」
「こっちの世界で政にも携わって」
「色々な人観てるとな」
「そんな奴も見るな」
「流石に稀やけどな」
「そこまでの奴はな、もうな」
 それこそという口調で言った。
「そこまでいくと禁治産者や」
「その域やな」
「連合でも禁治産者は定めてるけどな」
「そんな奴もおるな」
「あまりにも焦る奴はな」
「周りが何度も止めてもな」
「それこそな」
 そして失敗を繰り返し自分勝手で嘘も吐くならというのだ。
「関わってあかんし」
「禁治産者認定してな」
「もう何もさせん」
 それこそというのだ。
「そうさせんとな」
「周りが害を受ける」
「そうなるからな」
「何とか救おうとしても」 
 その輩をだ。
「ここまでやとな」
「どうにもならんな」
「焦ってる奴は止める」
「出来れば自覚してな」
「自制すべきやが」
 それが理想だがというのだ。
「やっぱりな」
「それでもな」
「周りが言ったら自省する」
「そうせんとな」
「それで何度言うても止まらんで」
「暴走するならな」
「もう無理にでもな」
 強引にというのだ。
「止めへんとな」
「周りが迷惑するな」
「関わってる人等が」
「そこまで焦るのは禁物やな」
「そして禁治産者やと」
 そうであるならというのだ。
「どんなことにもな」
「関わらせんことや」
 羅も言った。
「ほんまな」
「そや、無能は働き者やなくてな」
「屑やな」
「無能ってのはな」
 シェリルはここでもこのことを話した。
「その仕事に向いてへん」
「それだけのことや」
「向いてる仕事に就けたらな」
「有能な働き者になる」
「事実ゴッホさんは最初画商やったが」
 この仕事に就いていたのだ。
「全くや」
「あかんかったな」
「お客さんのことを考えへんで」
「自分が売りたい絵を押し付けてたな」
「そんなんやったからな」
「まともに働けへんかったな」
「そやった」 
 画商としてのゴッホはだ、兎角そうした仕事の在り方であったのでとても順調とは言えなかったのだ。
「あの人はな、しかし画家としてはや」
「もうそろそろやったな」
「知れ渡る頃やった」
「自殺した時は」
「凄かった」
 画家としてはというのだ。 
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