北海道一色

「新庄さん名将ね」
「選手育ててね」
「選手の獲得も積極的で」
「采配もいいわね」
「びっくりする采配多いわよね」
「奇抜な様で理に適っていて」
　そうであってというのだ。
「思わぬね」
「びっくりすることして」
「それが的を得ていて」
「鮮やかなのよね」
「意外な名将ね」
「采配は駄目と思ったら」
　就任当初はというのだ。
「それがね」
「采配もよくて」
「いや、名将よね」
「驚く位ね」
「本拠地も変わったし」
　亜沙美は笑ってこのことも話した。
「チームががらってね」
「変わったわね」
「雰囲気がね、栗山さんの頃から明るかったけれど」
　前監督のというのだ。
「今は劇的な感じよね」
「そうそう、札幌から出たしね」
「何かね」
　今度は亜沙美が苦笑いになって言った。
「札幌ドームってね」
「何かとよくなかったのよね」
「コンクリートだしね」
　グラウンドはというのだ。
「運営もね」
「そうそう、的外れでね」
　澄香も言った、札幌ドームについて。
「何か違う」
「そんな風でね」
「応援していても」
「何か違ったし」
「そのことを考えたら」
「今はいいわね」
　本拠地を移転してというのだ。
「エスコン最高よね」
「最初は成功するか心配だったけれど」
「一年目から評判よくて」
「最高よね」
「本当にね」　
　まさにというのだ。
「これ以上はないまでにね」
「いい球場よ」
「まさに令和の最新の球場」
「野球のことを考えたね」
「そこで頑張っていて」
　日本ハムはというのだ。
「オールスターでもね」
「人気独占」
「いいわね」
「この状況ね、ただ」
　澄香は一旦言葉を止めて亜沙美にまた苦笑いになって言った。
「クライマックス出たいけれど」
「三位までになって」
「他のチームも必死だしね」
「二位のロッテもね」
「楽天もオリックスもね」
　この二チームもというのだ。
「必死だしね」
「中々厳しいわね」
「ちょっと何かあったら」
　その時はというのだ。
「もうね」
「落ちるわね」
「三チームとも強いから」
　だからだというのだ。