| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百五十八話 迅速な集結その五

「脚気もあるしな」
「その病気はよく日本の人達が言いますね」
 ヘミングウェーが言ってきた。
「綾乃さん達も」
「そやろ、白米ばかり食ってるとな」
「なりますね」
「そや、あの病気もな」
「ビタミン不足で起こりますね」
「それで最悪死ぬわ」
 この病気もというのだ。
「そうなるわ」
「そやから問題ですね」
「それで綾乃ちゃん達もや」
「食事には気を付けていますね」
「そうしてるわ、白米だけやなくてな」
「おかずもですね」
「充実させてるわ」
 栄養バランスを考慮したものをだ。
「そうしてるわ」
「そうですね」
「若しな」
 それこそというのだ。
「白米だけやと」
「実際に脚気になって」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「死ぬからな」
「壊血病と同じですね」
「症状はちゃうけどな」
 それでもというのだ。
「最悪死ぬことはな」
「同じですね」
「ほんま壊血病はな」
 この病気はというと。
「下手すると死ぬさかいな」
「要注意ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それで新鮮な果物もや」
「多く用意して」
「皆に食ってもらうで」
「林檎やオレンジに」
 ヘミングウェーはその果物を具体的に挙げた。
「キーウィもありますね」
「他にも色々とな」
「用意して」
「そしてや」
「食べてもらいますね」
「野菜もやからな」
「甘い野菜ですね」
 デリーロは笑って応えた。
「この場合は」
「苺とかパイナップルとかな」
「そうしたものも用意しますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしたもんも栄養あってな」
「ビタミンが豊富ですね」
「苺なんか最高や」
「ビタミンの宝庫ですね」
「そやからな」
「新鮮な苺も送りますね」
「そうするで、栄養はあまりないらしいが西瓜もな」
 この野菜もというのだ。
「水分補給になるしな」
「送りますね」
「そうするで、実はわい西瓜大好きや」
 トウェインは自分の好みのことも話した。
「あれがあるとな」
「ああ、確かにお好きですね」
 デリーロはトウェインの今の話を聞いて頷いてこう言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧