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おぢばにおかえり

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第八十二話 三人でのひのきしんその六

「ちっちのその心遣い嬉しいわ」
「いえ、そんな」
 そう言われるとです。
「私はただ」
「私と彼がなのね」
「仲良くしてくれたらと」
 というか新一君が嫌わないと、です。
「いいんで」
「だからなのね」
「そうさせてもらうだけですから」
「お礼はいいの」
「そうです」
 心からそう思っています。
「本当にそれだけです」
「そうなのね」
「ですから三人でやらせてもらいましょう」
「ええ、宜しくね」
 先輩は弱気そうに答えてくれました、そしてです。
 私は次に新一君にお話しました、すると新一君はこう言いました。
「僕もです」
「いいのね」
「はい、お願いしますです」
「それじゃあね、ただね」
「あの人に何も言わないことですね」
「そのひのきしん見てね」
「そうさせてもらいます、そこで人間性出ますからね」
 新一君もこう言いました。
「底意地悪くて厚かましくてひのきしんも人に押し付けてばかりだと」
「そうした人もいるけれどね」
 中にはです。
「というか新一君ってそんな人ばかり見るわね」
「こっちに関わって来るんで」
「それで嫌うのね」
「はい、徹底的に」
「そんな人に出会ってもね」
 こう新一君に注意しました。
「いい人にも出会えてるでしょ」
「はい、本当に」
「だったらね」
「そうした人をひながたに、ですね」
「そうすることよ、嫌な人に会っても」
「そんな人はあまり意識しないで」
「反面教師にすることはいいことでもね」
 それでもです。 
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