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八条学園騒動記

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第七百五十九話 連合市民の認識その十

「かなり警戒していて怒ってもです」
「いるのね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「あの国も、それでマウリア人を警戒もです」
「しているのね」
「そうです、あちらにもマハラジャタウンがありますし」
 マウリア人のコミュニティーである場所がというのだ。
「そこで暮らしていますし」
「それで交錯しているのね」
「情報収集や買収を行っています、ですがテロ等はです」
 そうしたことはというと。
「行っていません」
「連合はそうなの」
「そうした行為にまでです」
「力を向けられないの」
「買収にです」
 こちらにというのだ。
「力を入れています」
「そこは連合だな」 
 買収に力を入れていると聞いてだ、ダンはしみじみとした口調で応えた。
「本当に」
「はい、連合の工作といえばですね」
「よく言われているが」
「買収ですね」
「どの国もやっているからな」
「言われていますね」
「ああ、そして実際にか」
 セーラに問う様にして言った。
「買収は盛んか」
「各国政府間で」
「中央政府ともか」
「銃弾は飛び交わないですが」
 殺し合いはないというのだ。
「ですがお金はです」
「動いているか」
「そうなっています、そして」
 セーラは話を続けた。
「エウロパに対してもです」
「やっているんだな」
「買収を」 
 まさにというのだ。
「そうしています」
「そうなのか」
「はい、そして」
 それでというのだ。
「エウロパを乱しています」
「そうしたことをしていたのか」
「知らなかったわね」
 テンボとジャッキーはここまで聞いて言った。
「エウロパには何も出来ないと思っていたら」
「こっちからはな」
「それが実はね」
「違っていたか」
「そうです、実はです」
 これがというのだ。
「連合も行っています」
「工作をか」
「エウロパに対して」
「連合ではあまり知られていませんが」
 それでもというのだ。 
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