八条学園騒動記
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第七百五十八話 偉いと思えるのはその五
「思われます」
「そうなのね」
「はい、それで連合では」
「入れ墨は真っ当な仕事の人は入れない」
ダンがまた話した。
「ペーパーは多いがな」
「ペーパータトゥーですね」
「あれはすぐに剥せるからな」
だからだというのだ。
「貼る人は多い」
「飽きれば剥すのですね」
「そうする、しかしな」
それでもというのだ。
「彫るとな」
「簡単には消せないですね」
「今の医学でも少し時間がかかり」
そうであってというのだ。
「肌にもよくない」
「そうしたものですね」
「だからな」
それ故にというのだ。
「普通の人はな」
「入れないですか」
「真っ当な仕事の人はな」
「そうですか」
「だからそいつが見える場所に入れ墨をしているのを見て」
自分の目でというのだ。
「やはりまともな奴になっていないなとな」
「思われたのですね」
「たまたま擦れ違い相手は気付かなかった様だが」
擦れ違った人間がダンとはだ。
「しかしな」
「その様にですね」
「思った」
「そうでしたか」
「借りた本を粗末にして他にもな」
「行いが悪かったのですね」
「それでそうなった」
見える場所に入れ墨を入れる様な輩にというのだ。
「確実にまともな仕事に就いていない」
「探偵もね」
ジャッキーははっきりと言った。
「入れ墨はね」
「入れないな」
「そもそも警官の人多いし」
探偵と区分される者達にはというのだ。
「フンババ警部とかね」
「フレンチ警部か」
「そうだった?兎に角ね」
ダンに言い間違いを訂正されても気にせずさらに言った。
「お巡りさんは入れ墨入れないでしょ」
「有り得ないな」
ダンも即座に否定した。
「確かに」
「それでよ」
「そう言うんだな」
「そう、探偵はね」
「入れ墨を入れないか」
「そんな探偵聞いたことないわ」
それこそというのだ。
「一度もね」
「バイオレンスな探偵はいる」
テンボはそうした探偵の存在は否定しなかった。
「ジェット=ボンボンもな」
「ジェームス=ボンドよね」
エイミーが即座に突っ込みを入れた。
「007の」
「そうだが間違えてるわ」
「いや、あんたにとってはどうでもいいし」
それでとだ、エイミーはこの件はスルーすることにして述べた。
「もう言わないか、けどその人もね」
「戦うな」
「アクションはね」
007のシリーズではというのだ。
「基本よね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「その人もな」
「そうよね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
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