神々の塔
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第七十一話 龍神その十三
「宴も開きます」
「そうするね」
「皆様に勝ったお祝いで」
それでというのだ。
「そうします」
「何を食べるのかな」
「タコスですね」
この料理だというのだ。
「それで玉蜀黍の料理も」
「ああ、メキシコの」
「そうなります」
こう話した。
「やっぱり」
「玉蜀黍いいよね」
「ケツアルコアトルさんが教えてくれましたね」
「人に栽培方法をね」
「その玉蜀黍をです」
それをというのだ。
「是非です」
「いただくね」
「そうします」
まさにというのだ。
「その時は」
「そうしてくれると嬉しいよ」
「そのまま食べてもええですし」
玉蜀黍はというのだ。
「焼いても煮ても」
「どちらもいいね」
「バターコーンもよくて」
「他のお料理にしてもね」
「美味しいです」
「だからね」
それでというのだ。
「宴の時はね」
「はい、いただきます」
「中南米の文明は二つの作物が重要でね」
「ジャガイモとですね」
「玉蜀黍だよ」
ケツアルコアトルが人々に栽培方法を教えたこの作物もというのだ、この神は農耕にも深く関わっている神霊なのだ。
「それでね」
「うち等も食べるとですね」
「いいよ、痩せた土地でも栽培出来るしね」
「ジャガイモと同じで」
「だからね」
それでというのだ。
「食べてそして」
「国家の農業でもですね」
「大々的にね」
そう言っていいまでにというのだ。
「栽培していると思うけれど」
「これからもですね」
「宜しく頼むよ」
「そうさせてもらいます」
綾乃は微笑んで答えた、そうしてだった。
一行は一旦下の階に戻って宿屋に入りそこの風呂で身体を清めそれから神霊達との戦に勝ったことを言わう宴を開いた、その時に食べた玉蜀黍は実に美味いものだった。
第七十一話 完
2024・4・23
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