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ハッピークローバー

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第百三十二話 餓鬼にならないならその十

「本当にね、けれどね」
「そんなどうしようもない人は」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「助けようってならないわ」
「努力していないし」
「頑張ってないしね」
 そうであってというのだ。
「助けても感謝しないしよくもならない」
「そうだと」
「助けたりお布施もね」
「しようとは思わないわね」
「全く以てね」
 それこそというのだった。
「苦しめばいいと思うだけよ」
「それだけね」
「だから私も布施餓鬼はね」
「しないわね」
「お布施もちゃんとした相手によ」
「しないとね」
「餓鬼は苦しめばいいのよ」 
 またしても心から言った。
「というかそんな人が長生きしたら」
「それだけで問題ね」
「それこそね」
 まさにというのだ。
「そうした人こそ」
「早く死ぬべき与よね」
「だって生きていても人に迷惑かけるし」
「誰かの為に何もしないで」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「生活保護とかもね」
「ああ、何とかしてね」
「貰おうってするし貰ったな」
「税金だからね」 
 生活保護の財源もだ、尚その税金は日本人が収めている。そのことを忘れてはいけないのは言うまでもないことだろう。
「変な人が貰うとね」
「駄目よね」
「そうぞう、生活保護って税金から出てるのよ」
 一華も言ってきた。
「だからね」
「そんな人が受けたらね」
「受けられる人にも限りあるし」
「駄目よね」
「もうそんな人はね」
「生活保護なんて受けないで」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「野垂れ死にしないとね」
「駄目よね」
「どうせ更正なんてしないし」
 だからだというのだ。
「本当にね」
「そんな人は生活保護も受けないで」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「野垂れ死なないとね」
「世の為人の為に」
「ましてその人確か五体満足よね」
「何も障害なくてね」
「普通に健康でよね」
「発達障害でも双曲線障害でもないのよ」
 どちらでもないとだ、かな恵は答えた。
「お話聞くとね」
「完全に健康ね」
「そうなのに働かなくてね」
「そんな風ね」
「そうみたいよ」
「だったら尚更よ」
 一華はそれこそと即座に言った。
「生活保護じゃなくて野垂れ死にしてもらわないと」
「ううん、それよりも」
 かな恵は一華の話をここまで聞いて彼女に言った。 
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