星河の覇皇
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第八十六部第五章 傍目に見つつその三十七
「やはりな」
「子供ですね」
「子供が行えばですね」
「よりいいですね」
「確かに」
「そうだ、子供からの贈りものはだ」
それはというのだ。
「大人のそれとは違うな」
「純粋な贈りものです」
「そこに他意のない」
「完全な行為です」
「それによるものです」
「だから何も言われない、しかも贈る彼等はだ」
その子供達はというのだ。
「無論善意のみでだ」
「贈りますね」
「素直な感謝の気持ちで」
「そうしますね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「効果がある、だからな」
「ここはですか」
「子供達が動く様にする」
「連合各国の大使達に贈りものをする様に言う」
「その様に働きかけますね」
「そうだ、そしてだ」
それにというのだ。
「それは大使だけでなくな」
「連合の者ならですね」
「それならですね」
「子供達に贈りものをさせる」
「その様に働きかけますか」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「我々にな」
「より一層ですね」
「好意的になってもらう」
「そしてさらに連合での評判をよくする」
「そうしていきますね」
「そうする、マウリアの中での支持も得るが」
それだけでなくというのだ。
「連合からもだ、そしてな」
「エウロパですか」
「あの国からもですか」
「支持を得ますか」
「連合に対するのとは違うやり方でな」
そえれでというのだ。
「そうしていく」
「あの国からもですか」
「支持を得て」
「そして万全にしますか」
「連合だけでも大きいが」
それに加えてというのだ。
「エウロパからもだ」
「支持を得て」
「そうしてですね」
「他国からの支持も後ろ盾にして」
「そしてことを進めていきますね」
「それは直接的な力ではないが」
それでもというのだ。
「確かな力だ」
「はい、支持は支持です」
「政治家にとって命である」
「それです」
「だから得る」
エウロパからのそれもというのだ。
「必ずな、そしてその支持の得方だが」
「連合とは違いますね」
「また違いますね」
「あちらに対しては」
「別のやり方でいきますね」
「あの国は階級が存在していてだ」
エウロパのその国家体制のことも話した。
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