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星河の覇皇

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第八十六部第五章 傍目に見つつその三十一

「アウトカースト層はその外にあります」
「カーストにあるならいいですが」
「カーストに入っていないなら人でない」
「そこまで扱われていて」
「それで、ですね」
「副主席についてもですね」
「それこそ一挙手一投足にです」
 その行動もっと言えば発言等全てにだ。
「批判を行い」
「何とか失脚させようとしていますね」
「副主席を」
「そうした人達もいますね」
「それも結構な数ですね」
「そうしたメディアやサイトも多いですね」
 ジャバルに否定的か批判的なといううのだ。
「この国には」
「それがマウリアの差別ですね」
「アウトカースト層には徹底的に厳しい」
「そうしたお国柄ですね」
「カーストの為に」
「カーストというものは」
 彼等はそのカーストについてさらに話した、連合の者達として。
「全く以て意味がないですね」
「はい、人を階級化するなぞ」
「言語道断なシステムです」
「そんな制度はあってはなりません」
「間違っています」
「存在してはいけません」
「それが存在していて」
 そしてというのだ。
「人を何千もの階級にランク付けし」
「その外、下にある人達を徹底的に抑圧する」
「アウトカーストの人達を」
「こんな制度はあってはならないです」
「人は生まれながらにして平等です」
「人の上に人はなく人の下に人はありません」
 こうした言葉も出て来た。
「そうであります」
「連合ではそうなっています」
「そしてそれが正しいです」
「人は同じです」
「誰であっても同じ人間です」
「例え差別があっても」
「地位や所得の違いがあっても」
 そうしたその人それぞれの違いはあってもというのだ。
「実際にです」
「我々は同じ人間です」
「階級なぞありません」
「確かに連合でも差別はあります」
「はい、残念なことに」
「それは事実です」
 彼等もこのことは認めた。
「ですがそれでもです」
「差別はあってもです」
「しかしそれだけではありません」
「差別があろうとも」
 それでもというのだ。
「それは制度化されていません」
「そこは大きな違いです」
「それも全く違うと言っていいまでの」
「そうしたものなので」
「それで、ですね」
「我々はです」
 連合はというのだ。 
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