神々の塔
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第七十話 妖精王その七
「宝石も磨かれる前はな」
「只の石やな」
「それは人も同じでや」
「磨かんとな」
「ええもんにならん、そして磨くとな」
「訓練と修行とかな」
「こうした場所に入って試練を乗り越えていってもな」
そうしてもというのだ。
「磨かれていくわ」
「身体もそうなって」
「心もな」
「それで歪んだ心もやな」
「そや」
まさにというのだ。
「正されてくわ」
「そう思うとこうした場所に入るのもな」
「ええことや」
まさにというのだ。
「ただ強うなるだけやない」
「心も鍛えられるな」
「人として成長するからな」
歪みを正されてというのだ。
「そうなるさかいな」
「ええな」
「そや、思えば皆変わったな」
「ああ、それな」
施はまさにと応えた。
「自分等だけやなくて星のモン皆」
「変わったわね」
アレンカールが応えた。
「実際に」
「そやな」
「成長したわ」
どう変わったかをだ、アレンカールは話した。特にこの世界に来てすぐに仲間となり一緒にやってきたリサールのことを思い出しつつw話した。
「そうなったわ」
「そうやな」
「色々なことがあってね」
「経験を積んでな」
「特に最近はね」
「レベル上げてな」
「試練を乗り越えてね」
十星連合の星の者全員がというのだ。
「それで新たな神具を得て」
「強うなったな」
「ええ、心もね」
こちらもというのだ。
「そうなったわ」
「成長したな」
「そしてあたい達もね」
アレンカールは自分達のことも話した。
「皆と同じで」
「成長してるか」
「その筈よ」
こう施に話した。
「本当にね」
「そうやな」
「ええ、けれどね」
それでもというのだった。
「あたい達はもっとね」
「成長せなあかん」
「そやからよ」
「この塔に来たわ」
施はアレンカールに答えた。
「強くなって世界を救う為に」
「成長する為にね」
「それやと心もな」
こちらもというのだ。
「しっかりとな」
「成長せんとね」
アレンカールはまさにと答えた。
「あかんね」
「そや」
まさにというのだ。
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