神々の塔
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第七十話 妖精王その四
「そうよ、そやから死んでもね」
「諦めへんとやな」
「寿命とは関係なくね」
この世界では寿命、死ぬべき時に死ぬ運命のその時に死ねば復活の術等を用いても復活出来ないことからこう話したのだ。
「何度も復活出来ることはね」
「当然やな」
「そうよ、この世界にあってもね」
「神霊さん達の世界でな」
「この世界での生死とは離れているから」
「運命も関係ないな」
「そやからね」
それ故にというのだ。
「諦めへん限り何度も復活出来て」
「挑み続けられるな」
「人は諦めたらそれで終わりや」
シェリルはきっぱりと言った。
「もうな」
「逆に言えば諦めへん限りな」
「何度でもや」
施に顔を向けて話した。
「それこそな」
「挑めるな」
「そや」
まさにというのだ。
「そう出来るわ」
「諦めへんとか」
「例えどんな途方もなく高く分厚い壁でもな」
そうであってもというのだ。
「何時かはな」
「乗り越えられるな」
「何度も蘇ることが出来て時間のロスもほんの僅かや」
「それやとな」
「諦めへんかったら」
それならというのだ。
「もうな」
「挑むだけやな」
「そや」
まさにというのだ。
「何かを掴もうと思ったらな」
「この塔に挑めば」
「それで踏破したらな」
「掴めるな」
「若し最初はレベルが低くても」
それでもとだ、シェリルは話した。
「この中で頑張ってたらな」
「強うなるな」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「ここはある意味ええところか」
「諦めへんとええからやな」
「そや、諦めたら試合終了っていうのはな」
このことはというと。
「ほんまな」
「その通りやな」
「そやさかいな」
「まずは諦めへんことやな」
「そうしてくとな」
「最初は弱うても」
「やがては強うなる」
そうなるというのだ。
「そやからな」
「ほんま諦めんことやな」
「まずはな。ただ」
ここでシェリルはこうも言った。
「その諦めへんこともな」
「難しいな」
「幾ら何度もチャレンジ出来るとしてもな」
そうであってもというのだ。
「やっぱりな」
「最後まで心が折れへんなんてな」
「どれだけ精神力が強いか」
「そうした話になるな」
「そやからな」
だからだというのだ。
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