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金木犀の許嫁

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第二十二話 里帰りの準備その八

「ききますし」
「アイスキャンデーは」
「これはアイスクリームもですね」
「そうですね」
 夜空は確かにと頷いた。
「どちらも」
「冷凍するので」
「それも徹底的に」
「そして作り方もです」
「保存がききますね」
「そうした作り方なので」
 それ故にというのだ。
「非常にです」
「保存にもいいですね」
「困った時があれば」
 食べるものにというのだ。
「小腹にもです」
「いいですね」
「ですから」
 それでというのだ。
「アイスキャンデーはです」
「買ってですね」
「置いておきましょう」
「それでは」
「それとです」
 幸雄はさらに言った。
「私としては」
「幸雄さんとしては」
「はい、アイスキャンデーも好きですが」
「アイスクリームもですね」
「そちらもです」
「お好きですか」
「両方好きです」
 こう言うのだった。
「甘いものが好きで」
「甘いものお好きでしたね」
 真昼はそう聞いて言った。
「前にも仰っていましたね」
「はい、それでなのです」
「今回もですね」
「提案させて頂きましたが」
「そうでしたか」
「はい、ただ」
「ただ?」
「カロリーが高いので」
 それでというのだ。
「食べることはです」
「気を付けていますか」
「はい」
 そうだとも言うのだった。
「太ってしまうので」
「だからですね」
「節制しています」
「食べるのに」
「そしてです」 
 そのうえでというのだ。
「時々にしています」
「特にアイスクリームはですね」
「はい、そうしています」
 真昼にも話した。
「私は」
「そうですか、確かにですよね」 
 真昼は幸雄の言葉に頷いて言った。
「アイスクリームはカロリー高いですね」
「そうですね」
「アイスキャンデーもですよね」
「保存がきいて美味しくて」
 そしてというのだ。
「小腹にもいいですが」
「それでもですね」
「カロリーが高いので」
 だからだというのだ。 
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