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八条学園騒動記

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第七百五十五話 ドラッグその十一

「もうね」
「俺達の常識は通じない」
「本当にね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「そのマウリアの人達に何か言っても」
「それでもだな」
「効果は薄いわね」
「そんな推理なんてね」
 歌って踊りながらというのだ、それも集団で。
「マウリアだけでしょ」
「全くだ」
「何時観ても何これよ」 
 まさにというのだ。
「それでそんなマウリアの人で麻薬でどうとか言っても」
「効果はないか」
「しかも外国人だから」 
 連合以外の国の者だからだというのだ。
「逮捕してもね」
「治外法権はないぞ」
 ダンがこのことを指摘した。
「外国でもな」
「それでも外国人だとね」
「逮捕しても何かとあるか」
「色々ややこしいのよ」
「そうなのか」
「そう、簡単にはね」
 連合の者を逮捕したケースと違ってというのだ。
「いかないのよ」
「そうなのか」
「しかも逮捕された時に」
 複雑な状況になるその時もというのだ。
「あの人達あれこれ言うから」
「前世とかだな」
「頓智も言ってね」
「一筋縄じゃないか」
「だからね」 
 そうした相手だからだというのだ。
「本当にね」
「ややこしいな」
「そうした相手だから」
「逮捕してもややこしくて」
「麻薬のことでもね」
 エイミーは困った顔になって話した。
「ややこしいみたいよ」
「そうなのか」
「これがね」
 こう言うのだった。
「連合の人が麻薬で捕まっても」
「普通に罪に問うてな」
「裁判にかけられるけれどね」
「マウリア人だとか」
「ややこしいのよ、しかし麻薬なんてね」 
 エイミーはあらためて言った。
「やってもいいことはね」
「本当にないな」
「何でやるのか」
 それはというのだ。
「わからないわね」
「それに尽きるな」
「全くだ」
「やったら駄目でしょ」
 ダンだけでなくテンボとジャッキーも言った。
「どう考えても」
「犯罪だしな」
「身体も心もボロボロになるからな」
「それでやるなんて」 
 そうした行為はというのだ。 
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