スーパー戦隊超決戦
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第十九話 最初の決戦その八
「ここはな」
「退くか」
「そうするぞ」
ギルに答えた。
「これ以上の戦いは無理だ」
「敗れるか」
「ああ、勝てると思うか」
「いや、無理だ」
ギルも言った。
「もうな」
「そうだろ、だからな」
「ここでだな」
「退いてな」
そうしてというのだ。
「負傷者の手当てをしてな」
「戦力の回復に努めるか」
「そうするしかねえ」
こう言うのだった。
「もうな」
「そうだな、忌々しいが」
ギルも頷いて言った。
「ここはな」
「負けを認めてな」
「撤収しよう」
「負けを認めることも必要だ」
ヤーブンも言ってきた。
「それが次につながるからな」
「そうだよな」
「それにこれ以上戦ってもだ」
「傷付く奴が増えるだけだな」
「ああ、負傷者の手当ても大変だろ」
「何かとな」
「だからこれ以上増えるとな」
そうなると、というのだ。
「回復に時間がかかるしな」
「ここで撤退してな」
「態勢を立て直すべきだ」
「その通りだな、そういうことだ」
ゼットは戦隊の面々に向き直って彼等に話した。
「今回は俺達の負けだ」
「そのことを認めるのね」
「ああ、だからドクターマンはな」
トッキュウ三号に答えた。
「今はそっちに預けるな」
「けれど次は」
「俺達が勝つからな」
「それでなのね」
「また会おうな」
こう言うのだった。
「それでいいな」
「ええ、それじゃあね」
「負傷者を担いで下がるぞ」
ゼットはそれぞれの兵達に命じた。
「いいな」
「はい、それでは」
「その様にしましょうぞ」
ネロとモルクが応えた。
「そしてそのうえで」
「下がりましょう」
「今からな、じゃあまた会おうな」
再び戦隊の面々に告げてだった。
ゼットは兵それに仲間達を撤退させた、そして最後に自分も撤退した。そうして戦いは終わったが。
残った戦隊の面々は変身を解いて話をした。
「まずはね」
「僕達の勝利だね」
渡嘉敷が鈴樹に応えた。
「そうなったね」
「そうだね、けれど」
「また戦うことになるよ」
「そうなるね」
「それならね」
夏目も言った。
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