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夢幻水滸伝

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第三百五十一話 ソーサラーとしてその四

 デリーロは実際にその家に入った、家は見事な洋館でまだ奇麗でしかも立派なバスルームもあった。 
 それで気に入ってだ、そこで暮らすことにして。
 彼は旗揚げを宣言した、するろヒューストンだけでなく周りの十近くの街や村が入ったがここでだった。
 彼はその街や村を含めた勢力の統治をはじめた、すると。
「早速ね」
「政がですね」
「はじまったわね」 
 ヒューストンの市庁舎にもうけられた自室で視聴に答えた。
「それでよ」
「書類仕事ですね」
「ええ、こうしてね」
 書類にサインを次々としながら話した。
「やってるわ」
「是非です」
 ヒューストンの市長はサインを続けるデリーロに切実な声で言った。
「お仕事はされて下さい」
「そうよね、さもないとね」
「政が停滞します」
「そうなると平和もなくて」
「発展もありません」
「わかってるわ、お仕事しないと」
 棟梁としてとだ、デリーロは今も書類仕事をしながら応えた。
「どうにもならへんわ」
「そうです、まさにです」
「お仕事しなくてね」
「何もなりません」
「会議に出て政策を考えて」
「実行する様にされて」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「こうしてね」
「書類仕事もです」
「せえへんとね」
「なりません」
「そうよね、やってくわ」
 市長に誠実な声で答えた。
「こうしてね」
「お願いします、しかし恐ろしい速さですね」 
 市長はデリーロの決裁を見てこうも言った、ただサインするだけでなくその速さが尋常なものでないのだ。
「普通の人の何倍もです」
「速いのね」
「政治力が高いだけでなく」 
 それに加えてというのだ。
「事務処理能力もです」
「あたしは高いのね」
「そちらのスキルもお持ちなので」
「そうなのね。普通の人はここまでじゃないのね」
「とても。やはり星の方はです」
「そちらの能力も高いのね」
「そうですね、ですから政策も」
 これもというのだ。
「どんどんです」
「出してええのね」
「むしろお願いします」
 是非にという返事だった。
「そうして頂くとです」
「勢力がその政で動いて」
「よりよくなりますので」
 だからだというのだ。
「そちらも宜しくお願いします」
「それやとね、あとこの世界獣だけやなくてモンスターもいて」
「人を脅かしています」
「そうよね、そやからね」
「はい、そちらもです」
「どうにかせえへんとね」
「それも政です」 
 こうデリーロに話した。 
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