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八条学園騒動記

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第七百五十三話 文豪で色豪その七

「言われてみれば」
「そうでしょ。だからハーレムはね」
「声優業界としてもいいの」
「この設定はね、けれど創作だからいいのであって」
「リアルだと」
「やっぱりふざけてるわね」
「女の人としては嫌よね」
 ベスもこう言った。
「やっぱりお一人とね」
「お付き合いすべきよね」
「浮気は不倫は駄目よ」
「そうよね」
「私もそう思うわ」
 末妹のエミリーも言ってきた。
「一人の男の人とね」
「お付き合いしたいわね」
「同性愛の趣味はないから」
 このことは四人共通である、ただし否定はしていない。
「男の人とね」
「お付き合いして」
「お一人とね」
「そうしたいのね、あんたも」
「そうよ」
 二番目の姉にその通りだと答えた。
「私も」
「四人共それは同じね」
「ええ。浮気は不倫はね」
「やっぱりよくないわ」
「そうよね」
「だから私もね」 
 ジョー自身もというのだ。
「デュマさんの女遊びはね」
「嫌なのね」
「調べていたら面白い人だけれど」 
 それでもというのだ。
「そのことはね」
「アウトね」
「そうよ」
 断言したのだった。
「何と言ってもね」
「女遊びはね」
「よくないわ、というかね」
 ジョーはこうも言った。
「今はね」
「女の人と遊ぶ以外にもね」
「遊ぶことがね」
 エイミーに話した。
「多いわよね」
「そうよね」
「昔は遊ぶっていったら」 
 ジョーはさらに言った。
「女の人とかギャンブルとか」
「そういうのばかりね」
「それでドフトエフスキーさんも」
 ロシアの文豪であった彼もというのだ。
「ギャンブル狂いだったのよ」
「そうだったの」
「もうそれは壮絶で」
 ドフトエフスキーのギャンブル好きというかギャンブル狂いはだ、知人達の間でも問題になっていたのだ。
「暇があったらね」
「ギャンブルしていたの」
「もう廃人レベルでね」
「それは駄目ね」
「それでデュマさんは女性よ」
「そっちね」
「それで他のお金のかかる」
 女遊び以外のというのだ。
「それをしていて最期はね」
「殆ど手元にお金なかったの」
「そうだったのよ、そうなると思ったら」
「今だとね」
「お金がかからない」
 そうしたというのだ。 
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