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おぢばにおかえり

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第八十一話 大教会でも一緒その九

「飲んでね」
「わかりました」
「じゃあ阿波野君いさんでね」
「はい、いさみます」
 新一君は笑顔で言ってでした。
 私と一緒に麦茶を飲みます、女の子はそんな新一君を見てにこにことしています。
「お兄ちゃん凄く嬉しそうね」
「うん、本当に嬉しいよ」
 新一君もにこにことして応えます。
「僕もこうしたかったんだ」
「今日大教会に来て?」
「うん、ひのきしんの途中にね」
「お姉ちゃんとこうしてお茶飲みたかったのね」
「そうだったんだ」
 こう言うのでした。
「それで一緒に飲めてね」
「凄く嬉しいのね」
「そうなんだ、やっぱりね」 
 新一君はさらに言いました。
「先輩と一緒にいたいね」
「そうなのね」
「いつもね」
「あのね、私とどうして一緒にいたいのかわからないし」
 私はお話の除け者になっていることを感じながら言いました。
「お茶飲むだけじゃない」
「まあそうですけれどね」
「じゃあ別に一緒にいなくてもいいでしょ」
「それがいいんですよ、僕にとっては」
「理由は?」
「先輩と一緒にいられるだけで」
 私を見てにこにことして言ってきました。
「僕は嬉しいんですよ」
「そうなの」
「はい、ですから」
 それでというのです。
「今も嬉しいですしこれからも機会があれば」
「一緒になの」
「お茶飲みましょう」
「お茶ならね」
 おぢばのことを思い出して言いました。 
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