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詐欺師が狙う相手

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第四章

「騙される」
「そしてね」
「金を巻き上げられるんだ」
「日本のあの連中も」
「ああ、馬鹿も馬鹿でな」
「とんでもない馬鹿で」
「簡単にな」 
 こう言っていいまでにというのだ。
「騙せてな」
「今回みたいにね」
「大儲け出来るんだ」
「そういうことね」
「政治的にな」
 こちらのことでというのだ。
「やたら極端で物騒なこと言ってる奴はな」
「カモね」
「そうだよ、それでな」
 グレッグはさらに言った。
「次のカモはな」
「わかったわ」 
 マイラは実に楽しそうに応えた。
「ステイツの馬鹿共ね」
「ああ、他でもないな」
「元プレジデントに騙されてる」
「あいつ等だよ」
「あいつ等から巻き上げるのね」
「そうしような、現在進行形で何年もな」
 それこそというのだ。
「あんまあからさまの嘘に騙されてるんだ」
「私達が騙すのも簡単ね」
「あいつがステイツのこと考えてるか」
 大統領に返り咲こうとしているがだ。
「そんなことはな」
「一目瞭然ね」
「本当にあいつはな」
 それこそというのだ。
「頭の中にあるのは自分だよ」
「アメリカファーストじゃなくてね」
「自分ファースト、いや」
 徳中のピザを食べてだ、グレッグは言った。
「自分オンリーだな」
「自分しかないわね」
「あいつの人生も見たらな」
「わかるわね」
「モラルなんてなくて欲望だけでな」
「根っからのいじめっ子で底意地が悪くて」
「執念深くて下品で粗暴だよ」 
 その人間性を言っていくのだった。
「教養も信仰心もなくてな」
「あるのは自分だけね」
「そんな奴が何言ってもどんな悪事がばれても信じなくてな」
 フェイクだの言ってというのだ。
「騙され続けてるんだ」
「最高のカモね」
「金はあまり持ってなくてもな」
「そのあまりない金をね」
「巻き上げるぜ」
「そうするわね」
「日本の境界知能共にやったみたいにな」
 その様にというのだ。
「騙そうな」
「それじゃあね」
「馬鹿は何処にもいるんだ」
 グレッグは楽しそうに笑った、そのうえでこの言葉を出した。 
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