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夢幻水滸伝

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第三百五十話 西部統一その四

「あの三人の戦闘力に采配は凄まじい」
「だからですね」
「我々としてはですね」
「あの方々にも備える」
「そうすることが必要ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「トウェイン様も切り札を用意されましたね」
「あの方々に対して」
「そうされましたね」
「そや」
 まさにというのだ。
「敵は侮ったらあかん」
「絶対に」
「何があろうともですね」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「わいは常に打てる手を打つ様にしてるが」
「今回もですね」
「デリーロ様達に対してですね」
「その様にされましたね」
「そや、それこそオーバーキルになってもな」
 そう言ってもいい状況にというのだ。
「ええんや」
「打てる手は打つ」
「全てを」
「そうされるのですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「今回もな」
「ではその切り札も」
「後で、ですね」
「出されますね」
「そうされますね」
「その切り札はもう用意してある」
 将兵達に確かな声で答えた。
「然るべき時にや」
「その切り札を切り」
「そうして戦いますね」
「そうされますね」
「そうするわ、まずは戦局をこっちに傾けて」
 そうしてというのだ。
「敵を追い詰める、そうしたらな」
「敵が切り札を出す」
「そうしますね」
「劣勢を挽回する為に」
「そこで切り札を出すんや」
 自分達のというのだ。
「ええな、ではな」
「はい、これよりですね」
「戦いますね」
「航空隊を繰り出し」
「敵の戦車隊と騎兵隊を止めますね」
「そうするわ」
 こう言ってだった。
 トウェインはまずは敵の航空隊を自軍の航空隊で攻撃させ彼等に損害を与えさせた、地上を攻めて来る航空隊は対空自走砲を主軸とした対空攻撃で迎撃させて退けさせた。そうして敵の航空隊をまず退けた。複葉機では単葉機や対空自走砲の相手にはならず次々と撃ち落とされて戦力をなくしていった。
 そしてだ、その後でだった。トウェインは言った。
「敵の戦車隊と騎兵隊を空から攻撃してな」
「地上からもですね」
「攻撃を行いますね」
「そうしますね」
「そうする、さっき言うた通り砲撃を集中させて」 
 自軍のそれをというのだ。
「戦車や装甲車も水平にや」
「攻撃を行いますね」
「水平砲撃を行い」
「そのうえで」
「敵の戦車は数が少ないうえにや」
 その戦車隊を見つつ話した。 
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