博士の挑戦状
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第百四十七話
第百四十七話 昭和の日本を調べて
華奈子はティーパーティーの次の日自分のクラスでクラスメイトの一人に眉を顰められたうえでこう言われていた。
「私今でよかったわ」
「何でそう言うの?」
「だって昔だとね」
眉を顰めさせたまま言うのだった。
「体操服ブルマでしょ」
「あのパンツみたいな」
「あんなのはね」
とてもという口調で言うのだった。
「穿けないから」
「恥ずかしくて」
「パンツで外に出るのよ」
さらに言うのだった。
「しかもあんなデザインだとちょっと動いたら」
「中の下着出そうね」
「そうなるから」
このこともあってというのだ。
「余計にね」
「嫌なのね」
「運動していたら」
体育の授業でというのだ。
「すぐに服なんてね」
「動いてね」
「乱れるじゃない」
そうなることを言うのだった。
「それでね」
「ブルマだったら」
「もうちょっとしたら」
「中の下着が出て」
「男子が傍にいたらね」
「見られるわね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「もうね」
「絶対に嫌ね」
「そうよ」
華奈子で本気で言った。
「何があってもね」
「そんなに嫌なのね」
「ええ、だから今でよかったってね」
その様にというのだ。
「思ってるわ」
「今はスパッツか半ズボンね」
「下着のライン出る時もあるけれど」
こうした服でもというのだ。
「けれどね」
「見られるよりましね」
「ブルマと下着をね」
こう言うのだった、その娘は華奈子に本気で言っていた。
第百四十七話 完
2024・3・8
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