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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その五

「それだけにだ」
「これまでイタリアの各界それにエウロパ全体に多くの人材を送り出しています」
「それもエウロパ建国から」
「高名なスポーツ選手やオペラ歌手もですし」
「学者もです」
「そして政治家も」
「階級を問わずな」
 それが貴族でも平民でもというのだ。
「そうしてきた、そしてだ」
「これからもですね」
「教育に力を入れていき」
「多くの人材を輩出していきますね」
「イタリアそしてエウロパを支える」
「そうした人材を輩出していきますね」
「そうしていかねばならない」
 必ずというのだ。
「そして市井にいいる者達もだ」
「優れていることですね」
「あらゆる職業においても」
「それは同じですね」
「左様ですね」
「そうだ、例えば喫茶店のマスターだ」
 今度はこの職業の者達を話に出した。
「やはりな」
「煎れるコーヒーが美味である」
「それに越したことはないですね」
「あらゆる場所に優れた人材がいれば」
「スターだけでなく」
「そういうことだ、執事やメイドにしてもだ」 
 家に仕えている彼等もというのだ。
「やはりな」
「優れた人材であれば」
「それだけでいいですね」
「誰もが今より優秀なら」
「それで違いますね」
「何もかもがな。卓を造る職人もだ」 
 フレッティが今使用している卓は職人に特注したものである、貴族はその対面上卓一つにしても格式があり工場の大量生産品を使うことは憚れるのだ。
「やはりな」
「より腕がいい」
「それならですね」
「これだけいいことはない」
「そうなりますね」
「そうだ、誰もが今以上に優れているのなら」
 エウロパの者達全てがというのだ。
「それだけエウロパが強くなる」
「左様ですね」
「誰もが成長すれば」
「それだけで違いますね」
「国力も上がりますね」
「全体として」
「何もかもがそうなればな」
 まさにというのだ。
「これだけいいことはない」
「まさにその通りですね」
「ではですね」
「優れた人材を育てていきますね」
「男爵も」
「総統閣下の教育改革に添ってな、これはかなり社会主義的な政策だが」 
 それでもというのだ。 
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