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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その二

「しかし腕はそれぞれだな」
「そのシェフによって」
「確かに腕のいいシェフはいます」
「ですがそうでないシェフもいます」
「シェフといってもそれぞれです」
「レベルがあります」
「だがその都度教育を受けるとだ」
 シェフ即ち料理のそれをだ。
「その分な」
「腕がよくなりますね」
「就職してそれで終わりよりも」
「それよりもですね」
「その都度教育を受ければ」
「それで、ですね」
「よくなる、ただレストランにいて料理を作っていてもいいが」
 それでも技量は上がるがというのだ。
「やはりな」
「その都度教育を受けていますと」
「その分よくなりますね」
「学校に入って専門的にそうなれば」
「左様ですね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「一生、それぞれの職業で教育を受けるとな」
「その分よくなりますね」
「死ぬまでそうすれば」
「人間死ぬまで成長ですし」
「それで、ですね」
「この教育は素晴らしい、しかし軍隊はな」
 この組織はとだいうと。
「言われてみると退役まで始終教育を受けてだ」
「人材を育てていきますね」
「士官なら士官学校を出てもです」
「それぞれの職種の教育を赴任前に必ず受けますし」
「軍大学もあります」
「そこでも教育を受け」
「それからも教育を受けます」
 そうなっていくというのだ。
「部隊と学校を行き来しています」
「そうもなっていますね」
「それをエウロパの一般家庭でも行う」
「そうすると、ですね」
「確かに人材は育ちますね」
「そうだ、それを導入されるとはな」
 ギルフォード、彼がというのだ。
「驚いている、優秀な人材は二十数歳までの教育で決まるか」
「そうは限らないですね」
「その一生です」
「それぞれの仕事の中で磨かれもします」
「やはり生涯教育を受けるとです」
「その分優れた人材になります」
「総統閣下はそこまでおわかりだ」
 ギルフォード、彼はというのだ。
「そのことを実感した、これはだ」
「エウロパで優秀な人材を育て」
「大きな力にしていきますね」
「この教育改革で」
「生涯学習を徹底させたそれで」
「そうなる、そしてだ」 
 フレッセンはさらに話した。
「私もだ」
「その改革に従って」
「そうしてですね」
「改革をしていかれますね」
「ご領地で」
「そうする、そしてだ」
 周りの者達にさらに話した。 
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