神々の塔
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第六十七話 竜殺しの英雄その六
「お心は人と変わりませんね」
「そやな」
施もまさにと答えた。
「あの方々は」
「あの方々は別れにはです」
「苦しまれるな」
「そうですが」
それでもというのだ。
「悟りについてはです」
「関心はあられへんか」
「はい、それを受けるのもあるのだと」
その様にというのだ。
「お考えです」
「人の様なお心やからか」
「その様に。そしてジークフリート様も」
「人の様なお心やからか」
「多くの別れにその都度悲しまれ」
「もう嫌やと思われて」
「今仏教で言う悟りにです」
それにというのだ。
「至ろうとです」
「お考えやねんな」
「左様です」
「成程な。神霊さん達も色々やな」
「そして悟りを開かれてもこの世界のことはお考えになられています」
「この世界を司り守護されてる」
施はそれでと言った。
「その為にやな」
「はい」
だからだというのだ。
「皆様もです」
「見守ってくれてるな」
「そしてこの塔では」
「試練を与えてはるな」
「そうです」
そうなっているというのだ。
「そしてその中に私もです」
「おるんやな」
「そうなのです、ではこれからも」
施に畏まって話した。
「ご健闘を期待しています」
「ほなな」
施も笑顔で応えた、そうしてだった。
一行はブラックドラゴンから金を受け取ってそうして先に進んだ、すると暫くして今度はホワイトドラゴンと出会い倒したが。
ホワイトドラゴンは笑ってだ、自分を一撃で倒した綾乃に話した。
「美人でお強くて巨乳とは」
「胸のこと言うん?」
「駄目でしょうか」
「それは戦に関係ないんちゃう?」
「いえ、人はです」
ホワイトドラゴンは胸のことを言われて困った顔になった綾乃に話した、それは決して助平心から言うのではないことは口調から明らかだった。
「胸から乳を出しますね」
「この世界やとどの種族もやね」
「爬虫類や魚類から進化したとしてもですね」
「どの種族も胎生で」
そうであってというのだ。
「卵はないで」
「左様ですね」
「基本同じ種族同士でしか子供出来んし」
その為ハーフエルフ等はまずないのだ、エルフとダークエルフも極めて近いが遺伝子の関係で子供は出来ないのだ。
「お乳もやで」
「出ますね」
「女の子は胸が大きくなって」
どの種族でもというのだ。
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