| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

博士の挑戦状

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百四十話

          第百四十話  幽霊の話の後は
 クラウンのメンバーはティーパーティーの中で怪談の話をしていき幽霊の話を足のことで話した、そうしてだった。
 その後でだ、亜美がこんなことを言った。
「妖怪も多いけど、うちの学園の怪談」
「幽霊じゃなくてね」
「そうよね」
 春奈と赤音が応えた。
「妖怪のお話も多いわね」
「あと妖精もね」
「何か妖怪と妖精の区別って」 
 これはというのだ。
「イギリスの娘に聞いたらほぼないらしいな」
「そうみたいね」
 梨花はまさにと応えた。
「イギリスで妖精って呼ばれるのがね」
「日本やと妖怪やな」
「そうなるのであって」
 それでというのだ。
「もうね」
「特に違いないねんな」
「いや、私も実は違うって思ってたわ」
 美樹はこう言った、皆で今もお菓子とお茶を楽しんでいる。
「妖怪と妖精ってね」
「ちゃうって」
「何かがね、その何かがわからなかったけれど」
「けれど考えてみたら同じ?」
 春奈は眼鏡の奥の目を瞬かせつつ言った。
「妖怪と妖精って」
「どっちも色々いてね」
 赤音も言った。
「いいこともすれば悪いこともするし」
「種類によってね」
 春奈は赤音に応えて言った。
「そうだしね」
「それだとね」
「まあ考えて見みたら立場同じやろか」
 亜美は考える顔でこう言った。
「妖怪と妖精って」
「そうかもね」
「結局のところは」
「呼び方と出て来る国が違うだけで」
「同じ?」
 春奈も赤音も梨花も美樹も言った。
「日本でもイギリスでも」
「まあ同じ様なのがいるってことで」
「同じかもね」
「考えてみたら」
「そうかも知れんね、それでどっちもうちの学園におるし」
 それでとだ、亜美はクラウンのメンバー達に言ってそうして紅茶を飲んだ。それからチョコレートを食べるのだった。


第百四十話   完


                     2024・2・9 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧